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IKEA製スマート電球の設定とHue比較!つかない時の対処法も解説

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こんにちは。照明セレクション、運営者の「ミト」です。

最近、自宅の照明をスマホや声で操作できる「スマートホーム化」に興味を持つ方が、私の周りでも急増しています。「アレクサ、電気を消して」なんて、少し前まではSF映画の世界の話だと思っていたのに、今ではすっかり日常の光景になりつつありますよね。

中でもIKEA(イケア)のスマート電球シリーズは、北欧ブランドらしい洗練されたデザインと、驚くほど手頃な価格設定で、スマートホームの入り口として非常に人気があります。私自身、自宅の照明をすべてスマート化しようと決めた時、真っ先に検討したのがIKEAでした。

しかし、実際に導入しようとカタログやネットを見ていると、「Philips Hue(フィリップス ヒュー)と比べて何が違うの?」「ハブが必要だったり不要だったり、種類が多くて分からない」「買ったはいいけど、設定が難しそうで不安」といった疑問が次々と湧いてきませんか?

また、実際に購入した方の中には、「家に帰ってウキウキで取り付けたのに、なぜか電気がつかない!」「アプリに繋がらない!」というトラブルに見舞われ、途方に暮れてしまうケースも少なくありません。この記事では初めてスマート照明に挑戦する場合、どのハブを選べばいいのか、リモコンは必須なのかといったよくある疑問についてまとめました。

ポイント

  • IKEAとPhilips Hueの具体的な機能差・価格差と、あなたに最適な選び方
  • 意外と知らない「E17口金」タイプを選ぶ際の明るさ(ルーメン)の注意点とIKEAの優位性
  • 「電気がつかない」「反応しない」というトラブルを確実に解決する、公式推奨の6回リセット手順
  • リモコンや最新ハブ「DIRIGERA」を使った設定のコツと、Matter対応による他社プラットフォーム連携

IKEA製スマート電球の選び方とHueとの比較

IKEA製スマート電球の選び方とHueとの比較

IKEAのスマート照明シリーズ、かつては「TRÅDFRI(トロードフリ)」という名前が主流でしたが、現在はより省エネ性能を高めた「SOLHETTA(ソールヘッタ)」というシリーズに移行しつつあります。

これらは単に「安いスマート電球」というだけではありません。実際に長期間使ってみると、日本の住宅事情に特有の悩みにマッチしたラインナップや、独自の技術的進化を遂げていることが分かります。

まずは、業界の巨人であるPhilips Hueなどの他社製品と比較しながら、失敗しないモデルの選び方を深掘りしていきましょう。

ポイント

  • E17口金の明るさと種類の違い
  • Philips Hueとの比較と違い
  • リモコンなしでアプリ操作する条件
  • 評判から見るメリットとデメリット
  • AlexaやHomeKitとの連携

E17口金の明るさと種類の違い

日本の住宅、特にマンションや一戸建ての廊下、洗面所、キッチン、そしてリビングのダウンライトなどで非常によく使われているのが、口金の細い「E17(17mm径)」タイプの電球です。

海外ではE26(またはE27)が主流のため、実はこの「E17」のラインナップが充実しているかどうかが、日本でスマート照明を導入する際の最大のハードルになります。そして結論から言うと、このE17サイズのスマート電球選びこそ、IKEAを選ぶ最大の理由になり得ると私は確信しています。

競合であるPhilips HueやSwitchBot、TP-Link(Tapo)などの他社製品もE17タイプを出してはいるのですが、その多くは明るさが「400〜470ルーメン」程度にとどまります。これは昔の白熱電球でいうと「40W相当」の明るさです。

寝室やリラックススペースならこの明るさでも十分雰囲気が出て良いのですが、リビングやダイニングのメイン照明としてダウンライトを使っているご家庭の場合、40W相当の電球に交換すると「あれ? なんだか部屋が暗くなったな…」とストレスを感じてしまうことが非常に多いのです。家族からも「暗くて字が読みにくい」なんて不満が出てしまうことも。

一方で、IKEAの「SOLHETTA(ソールヘッタ)」シリーズなどのE17モデルには、なんと「810ルーメン(60W相当)」の大光量モデルが存在します。

この小さなE17のボディサイズで、放熱問題をクリアしながらここまでの明るさを出せるスマート電球は、市場全体を見渡してもかなり希少です。しかも、IKEAの電球は光を拡散させるプリズムカバーの設計が優秀で、LED特有の「直進的で刺すような光」ではなく、白熱電球のようにふんわりと広がる光を実現しています。

断熱材施工器具には非対応(IKEA製品の多くはここが注意点です)の場合が多いですが、照明器具の条件さえ合えば、リビングの明るさを犠牲にせずにスマート化できる唯一無二の選択肢と言えるでしょう。

ここがポイント
「リビングのダウンライトをスマート化したい」と考えているなら、まずは既存の電球のワット数を確認してください。

もし60Wがついているなら、IKEAの810ルーメンモデルを選ばないと、交換後に暗さを感じて後悔することになります。明るさは「大は小を兼ねる(調光で暗くできる)」ので、迷ったら明るい方を選ぶのが鉄則です。

Philips Hueとの比較と違い

「結局、王道のPhilips HueとIKEA、どっちがいいの?」というのは、スマートホーム界隈で永遠のテーマであり、私も相談を受けるたびに一番時間をかけて説明するポイントです。ざっくり結論を言ってしまうと、「エンタメ連動や極上の体験を求めるならHue、コストパフォーマンスと日常の実用性を重視するならIKEA」という住み分けになります。

しかし、それだけでは語り尽くせない細かな違いがあります。まず、両者の決定的な違いを詳細な比較表で見てみましょう。

比較項目IKEA (SOLHETTA/TRÅDFRI)Philips Hue
価格(E26フルカラー)約2,500円〜3,000円
圧倒的な安さ。家中の電球を交換してもお財布に優しい。
約7,500円〜9,000円
高価だが、それに見合う性能とブランド力がある。
通信方式Zigbee 3.0 (ハブ推奨)
基本はハブ運用。安定性は高い。
Zigbee + Bluetooth
ハブなしでもスマホと直接繋いで操作可能。
最低輝度(調光性能)やや明るめ(5〜10%程度)
「常夜灯」としては少し明るすぎると感じる場合も。
極限まで暗くできる(1%未満)
消える寸前のほのかな明かりを作れる技術力は世界一。
エンタメ連携基本機能のみ
音楽連動などはサードパーティ依存で設定が難しい。
Hue Sync対応
PC画面やSpotifyの音楽と遅延なく照明がシンクロする。
アクセサリーシンプル
安価なリモコンやセンサー。必要十分な機能。
超豊富
ダイヤル式スイッチや人感センサーの高機能版など多様。

価格差は一目瞭然です。例えば3LDKの家中の電球20個をすべてスマート化しようとした場合、Hueなら15万円コースですが、IKEAなら5万円以下で収まる可能性があります。これは浮いた予算で家具が買えてしまうレベルの差です。

しかし、Hueには「価格なりの理由」があります。特に素晴らしいのが「低輝度時の調光性能」です。Hueはフィラメントが消える寸前のような、本当に微かな明かりを安定して灯すことができます。

これが寝室では威力を発揮します。一方、IKEAの電球はアプリで「1%」に設定しても、体感では「10%」くらいの明るさが残ってしまいます。「真っ暗だと怖いけど、明るいと眠れない」という繊細なニーズには、Hueの方が応えてくれるでしょう。

また、PCゲーマーの方が「ゲーム画面の爆発に合わせて部屋を赤く光らせたい」という場合も、Hueの「Hue Sync」機能の右に出るものはありません。

リモコンなしでアプリ操作する条件

「リモコンは邪魔だから置きたくない。全部スマホで済ませたい」というミニマリストな意見もよく耳にします。IKEAのシステムでこれを実現するにはどうすればいいのでしょうか。結論から言うと、IKEAのシステムでは「DIRIGERA(ディリフィエラ)ハブ」などのゲートウェイを導入すれば、リモコンなしでスマホ操作が可能になります。

以前の旧型ハブ(TRÅDFRIゲートウェイ)時代は、アプリに電球を登録するために「必ずリモコンを経由しなければならない」という謎の仕様があり、リモコンが必須でした。

しかし、最新のDIRIGERAハブではシステムが一新され、アプリの「製品を追加」メニューから直接電球を検索し、ペアリングすることが可能になっています(ただし、電球のモデルやファームウェアによっては、まだスムーズにいかないこともありますが、改善されつつあります)。

「じゃあリモコンは買わなくていいのね?」というと、私は「最低でも1つは買っておくべき」と強くアドバイスします。なぜなら、スマートホームには「トラブル」が付き物だからです。

例えば、家のWi-Fiルーターが故障したり、インターネット回線がダウンしたり、あるいはハブ自体がフリーズしてしまった場合、スマホ操作のみに依存していると、照明を一切コントロールできなくなります。壁のスイッチでカチカチして点灯させることはできますが、調光や調色はできません。

家族への配慮も忘れずに

自分はスマホで操作できても、遊びに来た両親や、スマホを持っていない小さなお子さん、あるいはベビーシッターさんなどはどうやって電気をつけるのでしょうか?

「壁に物理的なスイッチ(リモコン)がある」というのは、誰にとっても直感的で優しいインターフェースなんです。IKEAのリモコンはマグネットで壁に付けられるので、既存のスイッチの横にペタッと貼っておくだけでも安心感が違いますよ。

評判から見るメリットとデメリット

カタログスペックだけでなく、実際に毎日使っているユーザーの「生の声」や、私自身が長年使って感じた「肌感覚」での評判を、包み隠さずお伝えします。

まず、最大のメリットとして多くのユーザーが挙げるのが「演色性(CRI)の劇的な向上」です。

演色性とは、照明がどれだけ太陽光の下での色味を正確に再現できるかという指標です。初期のIKEAのスマート電球(TRÅDFRI初期モデル)は、CRIが80程度で、料理が少し美味しくなさそうに見えたり、肌色がくすんで見えたりすることがありました。

しかし、最新のSOLHETTAシリーズでは、多くのモデルでCRI 90以上を達成しています。これは美術館や高級店舗の照明に近いレベルで、リビングで写真を撮った時の映え方が全く違います。「安いLEDは色が悪い」という常識は、IKEAに関しては過去のものになりつつあります。

一方で、デメリットとして正直に挙げるべきは「カラー電球の発色」です。RGB(フルカラー)モデルにおいて、Hueと比較すると「色の深み」や「鮮やかさ」がどうしても一歩及びません。

特に苦手なのが「深い緑」や「鮮やかなシアン」、「純粋な黄色」です。IKEAの緑は少し黄緑っぽく、黄色は白っぽく発色する傾向があります。ムーディーなバーのような空間を作りたい、あるいは推し活でメンバーカラーを部屋中に厳密に再現したい、というこだわり派の方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。

ただ、普段使いの「電球色(オレンジ)」〜「昼光色(青白い白)」の範囲内であれば、全く不満のない美しい光を提供してくれます。

また、ごく稀にですが「コイル鳴き(ジーという微細な音)」が気になるという個体があるようです。

これはLED電球の宿命でもありますが、IKEAは返品ポリシーが非常にしっかりしているので(365日返品可能など)、もし気になる個体に当たってしまった場合は、レシートを持ってカスタマーサポートに相談すれば、スムーズに対応してもらえる安心感もメリットの一つと言えます。

AlexaやHomeKitとの連携

スマートホームを構築する醍醐味は、メーカーの垣根を超えて操作することです。「アレクサ、おやすみ」と言えば、IKEAの電球が消え、エアコンがオフになり、鍵が閉まる…そんな未来を実現するための連携機能について解説します。

IKEAの最新ハブ「DIRIGERA」は、スマートホームの新しい世界標準規格である「Matter(マター)」に対応しました。これが何を意味するかというと、Apple HomeKit、Amazon Alexa、Google Homeといった主要なプラットフォームとの連携が、これまで以上に簡単かつ安定的になったということです。

特にiPhoneユーザー(Apple HomeKit利用者)にとって、IKEAは救世主です。本来、HomeKit対応の純正デバイス(HueやNanoleafなど)は非常に高価なものが多いのですが、IKEAのDIRIGERAハブを使えば、安価なIKEAの電球やセンサーをすべて「Matterデバイス」としてHomeKitに取り込むことができます。

Siriを使って「リビングを50%にして」と頼んだり、iPhoneのコントロールセンターからサクサク操作したりできるのは感動的です。

ただし、注意点もあります。Apple純正の機能である「Adaptive Lighting(時間帯に合わせて、朝は白く、夜はオレンジに色温度を自動調整する機能)」についてですが、IKEA製品でも利用は可能になりつつあるものの、純正Hueなどに比べると挙動に少し癖があります。

例えば、手動で色を変えてしまうと自動調整モードが解除されてしまい、再度設定し直す必要があるなどです。また、Amazon Alexaとの連携では、EchoデバイスがZigbeeハブを内蔵しているモデル(Echo Show 10やEcho Studioなど)であれば、IKEAのハブなしで直接ペアリングも可能ですが、これには大きな落とし穴があります。

豆知識:ハブなし接続(直結)のリスク

IKEAの電球をEchoなどに直接繋ぐと、確かにハブ代は浮きます。しかし、この方法では「IKEAからのファームウェアアップデートが受けられない」「IKEA製のリモコンが使えなくなる(または設定が非常に複雑になる)」というデメリットが発生します。

電球の不具合修正や機能向上を受け取るためにも、基本的には純正ハブ「DIRIGERA」を経由して、Matterまたはクラウド連携でAlexaに繋ぐのが、最も安定して多機能を使える「正解」の構成です。

IKEA製スマート電球の設定方法と不具合対策

IKEA製スマート電球の設定方法と不具合対策

ここからは、購入後の最大の難関である「設定」と「トラブルシューティング」について、説明書には書かれていないような現場のノウハウを交えて解説します。「できない!」と投げ出す前に、ぜひここを読んでみてください。

ポイント

  • 初期設定とペアリングの手順解説
  • 電気がつかない時の原因と対処法
  • 6回リセットで初期化する方法
  • リモコンの電池交換と寿命の目安

初期設定とペアリングの手順解説

IKEAのスマート照明の設定で、他社と大きく異なる独自のお作法があります。それが「物理的に近づけてペアリングする(Touchlink)」という儀式です。一般的なWi-Fi機器の設定では、部屋のどこにいても設定できることが多いですが、IKEA(Zigbee方式)の場合は違います。

基本的な手順(ハブとリモコンを使用する場合)は以下の通りです。

  1. まず、IKEAのアプリ「IKEA Home smart」をインストールし、指示に従ってハブ(DIRIGERA)をセットアップします。
  2. 次に、アプリのメニューから「リモコン」を追加し、ハブに認識させます。
  3. ここからが本番です。その登録したリモコンを持って、電球のところへ行きます。
  4. リモコンを電球から「2cm以内」(ここ重要! ほぼくっつく距離です)に近づけます。
  5. リモコンの裏にあるペアリングボタンを10秒以上長押しします。
  6. すると、電球が呼吸するように明るくなったり暗くなったり(パルス点滅)し、最後に「パッ」と明るく点灯すれば完了です。

なぜこんなに近づける必要があるのでしょうか? それは、誤って「隣の部屋の電球」や「隣家のIKEA電球」を操作してしまわないためのセキュリティ仕様なのです。

この2cmの距離を守らずに、ソファに座ったまま操作して「反応しない!壊れてる!」と勘違いしてしまうケースが後を絶ちません。設定の際は、脚立に乗ってでも、必ず電球の真横までリモコンを持っていくのが鉄則です。

電気がつかない時の原因と対処法

「アプリから操作しても『応答なし』になる」「リモコンを押しても電気がつかない」というトラブル。これ、実は電球の故障ではないケースが9割です。まずは落ち着いて、以下の原因を探ってみてください。

1. 物理的な「壁スイッチ」の問題

これが圧倒的に多い原因です。スマート電球は、「電気を消している時」でも、次の命令を待つために微弱な電気(待機電力)を必要とします。しかし、家族の誰かが、あるいは自分自身が無意識に、壁のスイッチを「パチン」と切ってしまっていませんか?

壁スイッチを切ると、電球への給電が完全に断たれるため、アプリからもリモコンからも一切操作できなくなります。これを防ぐために、マスキングテープでスイッチを固定したり、Amazonなどで売っている「スイッチカバー(スイッチガード)」を取り付けて、物理的に押せないようにしたりする対策が非常に有効です。

2. メッシュネットワークの分断

IKEAの採用している「Zigbee」という通信方式は、電球同士がバケツリレーのように信号を中継してハブまで届ける「メッシュネットワーク」を形成します。

もし、ハブと一番遠くの電球の間にある「中継役の電球」の電源が(壁スイッチなどで)切られていると、その先にある電球への道が途絶えてしまい、操作不能になります。「全部の電球の元電源が入っているか」を確認することが、トラブル解決の第一歩です。

3. Wi-Fiルーターとの干渉

Zigbeeは2.4GHz帯という周波数を使いますが、これは一般的なWi-Fiと同じ周波数帯です。Wi-Fiルーターのすぐ隣にハブを置いている場合、電波干渉を起こして通信が不安定になることがあります。ハブとルーターは、できればLANケーブルが届く範囲で少し(数十センチ〜1メートル程度)離して設置するのが理想的です。

6回リセットで初期化する方法

ペアリングに失敗した時、Wi-Fi環境が変わった時、あるいは譲渡する時など電球を工場出荷時の状態に戻したい場面があります。しかし、IKEAの電球には「リセットボタン」なんてものはありません。ではどうするか? ここで登場するのが、裏技のような「6回リセット」です。

魔法の「6回リセット」完全手順

照明のメインスイッチ(壁スイッチや、スタンドライトのコードスイッチ)を使って、以下の操作を行います。

  1. スイッチをONにします。
  2. OFF → ON6回繰り返します。(OFF・ON・OFF・ON・OFF・ON・OFF・ON・OFF・ON・OFF・ON)

成功のコツ(重要)

早すぎても遅すぎてもダメです。心の中で「いーち(ON)、にーい(OFF)、さーん(ON)…」と数えるくらいの、1秒に1回程度のリズムで行うのがポイントです。

成功すると、6回目のONの直後に、電球が一度「フワッ」と点滅(または短く明滅)し、その後に初期状態の明るさ(最大輝度の電球色など)に戻ります。この合図が出るまでは、諦めずにリズムを変えて何度かトライしてみてください。これができれば、ソフトウェア的な不具合のほとんどは解消できます。

リモコンの電池交換と寿命の目安

「最近、照明の反応が悪い気がする」「一回押しただけじゃつかない」…そんな時は、ハブや電球を疑う前に、まずリモコンの電池を確認してください。通信不良の原因として、リモコンの電池電圧の低下は非常に多いのです。

旧型の丸いリモコン(TRÅDFRIリモコン)は、コイン型の「CR2032」ボタン電池を使っていました。この電池、薄くて良いのですが容量が少なく、頻繁に使う家庭では半年〜1年足らずで電池切れになることもありました。また、寒さに弱く、電圧が下がると通信距離が極端に短くなる弱点もありました。

しかし、現在主流の新しい四角いリモコン「STYRBAR(スティルバル)」などは、入手しやすい「単4電池(AAA)」2本を使用する仕様に改善されています。

単4電池になったことで、バッテリー持ちは格段に良くなり、数年は交換不要で使えるケースも増えています。また、IKEAで売っている充電池「LADDA(ラッダ)」を使えば、ランニングコストもゴミも減らせて一石二鳥です。もし旧型リモコンを使っていてストレスを感じているなら、思い切って新型のリモコンに買い替えるだけでも、システム全体の安定性が嘘のように改善することがありますよ。

【まとめ】IKEAスマート電球は誰におすすめか

ここまで、IKEAのスマート照明のエコシステムについて、かなりマニアックな部分まで深掘りしてきました。最後に、これまでの情報を総括して、「結局、どんな人にIKEAが最適なのか」をまとめたいと思います。

私が考えるに、IKEAのスマート電球は以下のような条件に当てはまる方に、自信を持っておすすめできます。

  • とにかく初期費用を抑えて、家中の照明をまとめてスマート化したい人
    Hueで3部屋揃える予算があれば、IKEAなら家全体と玄関、廊下まで揃えられます。「お試しで1個」ではなく「生活全体を変えたい」人にこそ、このコストパフォーマンスは効いてきます。
  • 日本のマンションなどで「E17口金」のダウンライトをメインに使っている人
    他社にはない「810ルーメン」の高輝度E17モデルがあるIKEAは、日本の住宅事情における救世主です。暗さを我慢する必要はありません。
  • Apple HomeKitを中心にスマートホームを構築したい人
    DIRIGERAハブを通じたMatter接続により、非常に安価かつ安定してHomeKit環境を構築できます。Siriでの操作感は抜群です。
  • 北欧インテリアやデザインが好きな人
    リモコンや電球自体のデザインもシンプルで美しく、インテリアの邪魔をしません。フィラメントが見えるデザイン電球などのラインナップも豊富です。

逆に、ゲーミングルームをド派手に演出したい方や、「設定なんて1秒も悩みたくない!」という機械操作が極端に苦手な方は、予算を出してでもPhilips Hueを選ぶか、あるいは機能はシンプルですが設定が簡単なSwitchBotの電球などを選ぶ方が幸せになれるかもしれません。

スマート照明は、単に「便利になる」だけでなく、光の色や明るさを変えることで、生活のリズムや気分までポジティブに変えてくれる力を持っています。ぜひご自身のライフスタイルと予算に合わせて、最適な「光」を選んでみてくださいね。

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