うっかりシーリングライトのカバーを割ってしまい、お困りではありませんか。シーリングライトのカバーのみを購入したいけれど、どこで手に入るのか。
パナソニックや東芝、日立、necといった主要メーカー品や、ニトリで買った製品の場合はどうすれば良いのでしょうか。また、賃貸物件での破損は誰の責任になるのか、交換費用はいくらくらいですか、といった疑問も浮かびますよね。
照明カバーの補修テープを使った簡単な修理・補修や、代用品で済ませる方法も気になるところです。
さらに、割れたカバーはプラゴミ?どう捨てる?という処分方法や、そもそもLEDシーリングライトは10年持たないのはなぜ?といった根本的な疑問まで、この記事でスッキリ解決します。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
シーリングライトカバーが割れた時の交換・修理方法

シーリングライトのカバーが割れてしまった際、考えられる対処法は一つではありません。ここでは、新品のカバーを購入する方法から、簡単な補修、さらには代用品を自作する方法まで、具体的な選択肢を解説します。
- メーカーからシーリングライト カバーのみ買う
- パナソニックや東芝のカバー取り寄せ方法
- 日立やnecの製品でも購入は可能か?
- ニトリの照明カバーはどこで手に入る?
- 照明カバー 補修テープでの簡単な修理・補修
- 代用品でカバーを自作するという選択肢
メーカーからシーリングライトカバーのみ買う

シーリングライトのカバーが割れた場合、多くの方が「照明器具ごと買い替えなければならないのか」と心配されるかもしれませんが、基本的にはカバーのみを購入することが可能です。照明メーカーは、消耗品や交換部品としてカバーを供給していることが一般的です。
購入を検討する際に最も大切なのが、お使いの照明器具の「器具品番」を正確に把握することです。器具品番は、照明器具本体の側面や内側に貼られている銘板(ラベル)に記載されています。カバーを外すと確認できることが多いので、安全に注意しながら確認してください。
品番がわかったら、まずは照明器具を購入した店舗に問い合わせてみましょう。家電量販店やホームセンターなどで取り寄せてもらえる場合があります。もし購入店が不明であったり、対応が難しい場合は、各メーカーが運営する公式のオンラインショップや、部品を取り扱う専門サイトで直接購入することも有効な手段です。
ただし、注意点として、製造から長年経過している古い機種の場合は、すでにカバーの製造が終了しており、後継品もないケースが考えられます。一般的に、照明器具の補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後6年程度が目安とされていますので、その期間を大幅に過ぎている場合は入手が困難になる可能性を念頭に置いておきましょう。
パナソニックや東芝のカバー取り寄せ方法

国内で高いシェアを誇るパナソニックや東芝のシーリングライトをお使いの場合、比較的スムーズに交換用カバーを見つけられる可能性が高いです。
パナソニックの場合
パナソニックでは、住宅設備・建材商品の消耗品や交換部品を専門に扱う公式ショッピングサイト「ハイパーツショップ」を運営しています。
このサイトでは、Webでの注文はもちろん、電話やFAXでも相談が可能です。前述の通り、器具の品番を伝えることで、お使いのシーリングライトに対応するカバーの在庫確認や購入ができます。専門のスタッフが対応してくれるため、品番さえわかれば安心して手続きを進められるでしょう。
東芝の場合
東芝ライテック(東芝の照明事業部門)でも、交換部品の購入に対応しています。公式サイトの「お問い合わせ」ページから、照明器具の部品に関する相談窓口へアクセスできます。
また、多くの家電量販店が東芝製品の部品取り寄せに対応しているため、購入店に相談するのも一つの手です。パナソニック同様、正確な器具品番を伝えることが、適切なカバーを迅速に入手するための鍵となります。
どちらのメーカーも、ユーザーが安心して製品を長く使えるようサポート体制を整えています。まずは公式サイトを確認し、適切な窓口へ問い合わせてみることをお勧めします。
日立やnecの製品でも購入は可能か?

日立やNEC(現在は分社化され、ホタルクス株式会社が照明事業を継承)のシーリングライトをお使いの場合でも、交換用カバーの購入は可能です。基本的な手順は他のメーカーと同様です。
日立の場合
日立グローバルライフソリューションズの公式サイトには、部品・消耗品の購入に関する案内ページがあります。Web上での部品注文システムや、取引のある販売店(家電量販店など)を通じて取り寄せることができます。まずは公式サイトでご自身の製品に対応する部品の探し方を確認し、記載されている手順に従って進めるのが確実です。
NEC(ホタルクス)の場合
NECブランドの照明器具は、現在ホタルクス株式会社が引き継いでいます。ホタルクスの公式サイトにも、消耗品・部品のご購入に関する案内が掲載されています。
こちらも、お使いの器具品番を基に、問い合わせ窓口やオンラインでの購入手続きを行うことになります。「HotaluX DIRECT」という公式オンラインショップで直接購入できる場合もあります。
いずれのメーカーも、まずは公式サイトで情報を確認することが第一歩です。古い機種で対応するカバーが生産終了している可能性はありますが、後継の代替品が用意されている場合もあるため、諦めずに一度問い合わせてみる価値は十分にあります。
ニトリの照明カバーはどこで手に入る?

「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズで知られるニトリのシーリングライトは、手頃な価格で人気ですが、カバーが割れた際の対応に迷う方もいるかもしれません。
ニトリのシーリングライトのカバーを交換したい場合、まずは購入した店舗、もしくはお近くのニトリ店舗のサービスカウンタースタッフに相談するのが最も確実な方法です。その際、製品の購入時期や、可能であれば製品名や品番がわかるもの(取扱説明書や保証書など)を持参すると、話がスムーズに進みます。
また、ニトリの公式通販サイト「ニトリネット」のカスタマーサービスに問い合わせる方法もあります。
注意点として、ニトリが販売する照明器具の中には、自社オリジナル製品だけでなく、他社メーカーが製造したOEM製品も含まれる場合があります。その場合、カバーの取り寄せはニトリを経由することになりますが、製品本体に記載されている製造メーカーや品番が手がかりになることも考えられます。
いずれにせよ、自己判断で他社製のカバーを取り付けようとせず、まずはニトリの公式な窓口へ相談し、純正の交換部品を入手するようにしてください。
照明カバー、補修テープでの簡単な修理

交換用のカバーが見つからない場合や、新しいカバーが届くまでの応急処置として、照明カバー専用の補修テープを使った修理・補修も一つの選択肢です。
小さなひび割れや、破片が残っている小さな穴であれば、この方法で一時的に対応できる場合があります。
補修テープの選び方
ホームセンターやオンラインストアでは、プラスチック製品用の補修テープが販売されています。選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 耐熱性:照明器具は熱を持つため、ある程度の耐熱性があるテープを選ぶことが大切です。
- 透明度:光を遮らないよう、透明または半透明のテープが適しています。
- 接着力:プラスチック(アクリルやポリカーボネートなど)に対応した、強力な接着力を持つテープを選びましょう。
補修の手順
補修は、カバーの裏側から行うのが基本です。まず、割れた部分の周辺のホコリや汚れをきれいに拭き取ります。その後、ひび割れに沿ってテープをしっかりと貼り付け、空気が入らないように密着させます。
表側から見て目立つ場合は、表側にも慎重にテープを貼ることで強度が増しますが、見た目は損なわれる可能性があります。
この方法はあくまで一時的な応急処置です。補修箇所から光が漏れて眩しく感じたり、時間と共にテープが劣化して剥がれたりする可能性があります。
また、大きな穴や粉々に割れてしまった場合には適用できません。安全性を考慮すると、できるだけ早く正規のカバーに交換することをお勧めします。
代用品でカバーを自作するという選択肢

メーカー純正の交換カバーが手に入らず、どうしても代替品が必要な場合、アクリル板やポリカーボネート板を使ってカバーを自作するという方法も考えられます。
DIYが得意な方にとっては、コストを抑えつつ問題を解決できる可能性があります。
自作のメリットとデメリット
自作の最大のメリットは、純正品が入手不能な場合でも対応できる点と、材料費だけで済むためコストを抑えられる可能性がある点です。
一方で、デメリットも少なくありません。まず、素材の加工には専用の工具が必要であり、手間と技術が求められます。また、最も注意すべきは安全性です。
使用する素材は、照明器具の熱に耐えられる耐熱性や、万が一の際に燃え広がりにくい難燃性を備えている必要があります。不適切な素材を選ぶと、熱による変形や、最悪の場合は火災の原因にもなりかねません。
さらに、光の拡散性も課題です。純正のカバーは、光が均一に広がるように設計されていますが、自作のカバーでは光がムラになったり、LEDの光源が直接見えて眩しく感じたりすることがあります。
これらのリスクを考慮すると、カバーの自作は最終手段と考えるべきです。もし挑戦する場合は、素材選びと加工には細心の注意を払い、あくまで自己責任で行うことが前提となります。
シーリングライトカバーが割れた時の様々な疑問
カバーが割れた際には、交換や修理の方法だけでなく、賃貸物件での責任の所在や費用、処分の仕方など、さまざまな疑問が生じます。ここでは、そうした疑問について一つひとつ解説していきます。
- 賃貸物件で破損した場合の費用負担は?
- カバーの交換費用はいくらくらいですか?
- 割れたカバーはプラゴミですか?どう捨てますか?
- LEDシーリングライトは10年持たないのはなぜですか?
賃貸物件で破損した場合の費用負担は?

賃貸マンションやアパートにお住まいで、備え付けのシーリングライトのカバーを割ってしまった場合、その修理費用は誰が負担するのかは非常に気になる点です。
結論から言うと、入居者の不注意や過失によって設備を破損させた場合は、原則として入居者が修理費用を負担することになります。
これは、入居者が善良な管理者として部屋や設備を使用・管理する義務(善管注意義務)を負っているためです。例えば、「掃除中に物をぶつけて割ってしまった」「子供がボールを投げて壊してしまった」といったケースは、入居者の過失と判断されるのが一般的です。
経年劣化による自然な破損であれば大家さん(貸主)の負担となることもありますが、プラスチック製のカバーが自然に割れることは考えにくいため、ほとんどのケースで入居者負担となる可能性が高いでしょう。
破損してしまった場合の正しい対応
最も重要なのは、カバーを割ってしまったら、速やかに大家さんもしくは管理会社に報告することです。自己判断で勝手に修理業者を手配したり、適当な代替品を取り付けたりすると、後でトラブルになる可能性があります。
まずは状況を正直に伝え、どのように対応すればよいか指示を仰ぎましょう。管理会社が指定する業者で修理・交換を行うのが一般的です。修理費用は、退去時に敷金から差し引かれるか、その都度請求されることになります。
カバーの交換費用はいくらくらいですか?

シーリングライトのカバーを交換する際の費用は、「カバー自体の価格」と、場合によっては「取り付けにかかる作業費」に分けられます。
カバー単体の価格
交換用カバーの価格は、照明器具のサイズやデザイン、メーカーによって異なりますが、一般的には3,000円から8,000円程度が相場と考えられます。
特殊なデザインのものや、大型のものですと10,000円を超える場合もあります。正確な価格は、メーカーの部品販売サイトや、問い合わせ時に確認してください。
取り付け工事の費用
通常、シーリングライトのカバー交換は、特別な工具も必要なく、誰でも簡単に行えるため、取り付け工事の費用は発生しません。
ただし、インプット情報にある「取り付け工事費用(5,000円〜20,000円)」は、照明器具そのものを交換する場合の費用を指しています。例えば、天井に配線器具(引掛シーリング)が設置されておらず、電気配線を直接器具に接続する「直付け」タイプの照明を交換する場合などには、電気工事士の資格を持つ専門業者による作業が必要となり、工事費用が発生します。
カバーの交換だけであれば、部品代のみで済むと考えてよいでしょう。
割れたカバーはプラゴミですか?どう捨てますか?

割れてしまったシーリングライトのカバーを処分する際、何ごみとして出せばよいか迷うかもしれません。
シーリングライトのカバーは、その多くがアクリルやポリカーボネートといったプラスチックでできています。プラスチックごみの分別方法は、お住まいの自治体によって大きく異なります。
一般的には、以下のいずれかの方法で処分することになります。
- 可燃ごみ(燃えるごみ):多くの自治体では、プラスチック製品を可燃ごみとして扱っています。
- プラスチック製容器包装(資源ごみ):自治体によっては、商品を入れる「容器」や「包装」以外のプラスチック(製品プラスチック)も資源として回収している場合があります。
- 粗大ごみ:カバーのサイズが大きい場合(例えば、一辺の長さが30cmや50cmを超えるなど、自治体が定める基準による)は、粗大ごみとして扱われることがあります。
最も確実な方法は、お住まいの市区町村のウェブサイトでごみ分別ガイドを確認するか、役所のごみ収集担当部署に直接問い合わせることです。
誤った分別で出してしまうと回収されない可能性があるため、必ず自治体のルールに従って正しく処分してください。
LEDシーリングライトは10年持たないのはなぜですか?
「LEDの寿命は40,000時間」と聞き、半永久的に使えるイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、これは「LEDチップ(光源)」自体の寿命であり、「LED照明器具」全体の寿命とは異なります。
一般的に、LEDシーリングライトの器具としての寿命は、約8年〜10年とされています。
この寿命の差は、LEDチップ以外の部品が先に劣化するために生じます。
劣化する主な部品
- 電源ユニット:LEDを点灯させるための電子回路部分です。熱や湿度の影響でコンデンサなどが劣化し、故障の原因となります。
- プラスチック部品:カバーや本体に使われているプラスチックは、LEDの熱や紫外線の影響で時間と共に黄ばんだり、脆くなったりします。カバーが黄ばむと、部屋が暗く感じるようになります。
- 反射板や内部の部品:光を効率よく反射させるための部品や、器具を固定する部品も経年で劣化します。
日本照明工業会では、設置してから8年〜10年を照明器具の「適正交換時期」と定めています。これは、10年を過ぎると、外観に問題がなくても内部の劣化が進行し、故障の発生率が急激に増加するためです。
もしお使いのシーリングライトが10年近く経過している場合は、カバーが割れたことを機に、照明器具全体を新しいものに交換することも検討してみてはいかがでしょうか。最新の製品は省エネ性能や機能性も向上しており、より快適な照明環境を実現できます。
シーリング ライト カバー 割れ た際の最適な対処法
シーリングライトのカバーが割れてしまった際に取るべき行動や、知っておくべき知識について解説してきました。
最後に、この記事の要点をまとめます。