ペンダントライトをおしゃれに設置したいけどコードの長さが合わない…
コードを短くしたいと考えたときペンダントライトのコードの結び方としておしゃれに見せる方法があるのか気になりますよね。
また、短くするためのコード調整の結び方以外にもコードリールやコードクリップといった便利なアイテムが思い浮かぶかもしれません。長さ調整は100均のグッズで代用できるのか、ニトリなどで専用品を探すべきか、あるいはコードカットを自分で試みるか、電気屋に頼むべきか、迷う点は多いです。
この記事では、ペンダントライトのコードを安全かつおしゃれに調整するための様々な方法を、具体的な手順やアイテムの選び方とともに詳しく解説していきます。
ペンダントライトコードの結び方をおしゃれにする基本

短くコード調整する結び方の手順
よくコードの結び方ではインテリアショップなどで「ミノムシ結び」と呼ばれる、コードに負担をかけにくい結び方が紹介されることがあります。これは、コードを巻き付けてまとめる方法です。

ミノムシ結び(巻き付け方)の手順
- 輪を作る: まず、コードの中間あたりをつまみ、短くしたい長さに応じた大きさの輪を作ります。
- 巻き付ける: ソケット(電球側)のコードを、作った輪の根本部分に、下から上へときつめに巻き付けていきます。コードがばらけないよう、力を込めて隙間なく巻くのがコツです。
- 輪に通す: 希望の長さになるまで数回巻き付けたら、最後にソケット側のコードの先端(プラグ側ではなくソケット側)を、輪の後ろ側から手前の輪の中へ通します。
- 締め上げる: 巻き付けた部分が崩れないように手で押さえながら、照明本体側(シェード側)のコードをゆっくりと下に引っ張ります。
- 固定する: 輪に通したコードが根本でしっかりとロックされ、全体が固まれば完成です。
この方法は、あくまで布製などで覆われた柔らかいコードを想定しており、ビニールコードなどでは行わないでください。また、実施する場合は断線しないよう十分注意し、自己責任で行う必要があります。
結ばずにコードを短くしたい時の選択肢
コードを直接結ぶ方法にはリスクが伴うため、より安全で、かつおしゃれに長さを調整できる専用のアイテムを活用するのが一般的です。
主な選択肢としては、「コードクリップ」で束ねる方法、「コードリール」に巻き取る方法、そして「コードカット」で物理的に短くする方法があります。
それぞれの方法にメリットとデメリットがあるため、ご自身のペンダントライトの種類、短くしたい長さ、予算、そしてDIYの可否などを考慮して選ぶことが大切です。
| 調整方法 | 手軽さ | 見た目 | 調整幅 | 安全性 | コスト |
| コードクリップ | ◎(簡単) | △~○ | 小~中 | ○ | ◎(安価) |
| コードリール | ○(簡単) | ○~◎ | 中~大 | ◎ | ○(中程度) |
| コードカット (DIY) | ×(難) | ◎(最良) | 自由 | △(高リスク) | ○(道具代) |
| コードカット (業者) | △(依頼の手間) | ◎(最良) | 自由 | ◎(安全) | ×(高価) |
色々なまとめ方の実例
おしゃれなまとめ方、結び方の実例をいくつか紹介します。

ペンダントライトをクリップで留めて、連結する他のライトとも一緒に丸い形に収めるやり方です。
コードだけでまとめようとするとどうしても結び目ができ、コードへの負担や他のモノと違いが出てきてしまいます。
しかしこういったクリップを使うことで同じ形、同じ色でまとめることができるので統一感がとても強くなります。

他にはたるんでしまう部分に棒状のものを置き、そこに巻き付けることで結び目の代用にするやり方です。
これであれば複数のメーカー違いのライトであっても、長さを均一にすることができ、逆に互い違いにすることも可能です。
棒も木や鉄などインテリアに合わせて選ぶことでそれ自体をデザインとして取り入れることができます。ただコード部分に負担がかかる場合もある為、実践する場合はその強さの調整はしっかり行いましょう。
そもそもコードを直に結んでも大丈夫?
ペンダントライトのコードが長すぎると、見た目が良くないだけでなく、頭をぶつけるなど生活の妨げになることがあります。このため、コード自体を結んで短くしたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、照明器具のコードをきつく結ぶ行為は正直推奨されません。主な理由として、コードの内部にある導線が折れ曲がったり、被覆が損傷したりして「断線」を引き起こすリスクがあるためです。断線は、照明の不点灯だけでなく、ショートや火災の原因にもなり得ます。
コードを隙間なくきつく束ねると、束ねた部分に熱がこもります。熱を持つことで発火し、埃や周辺のものに着火してしまうと火災に発展してしまいます。
panduitより引用
特に、ビニール素材のコードや、シェード部分が極端に重い製品は、結び目に負荷が集中しやすいため、断線の危険性が高まります。
メーカーによっては、安全確認が取れた特定の結び方を推奨している場合もありますが、基本的にはコードを直接結ぶことは避け、専用の調整器具を使用するのが最も安全な方法と言えます。
どうしても結ぶ必要がある場合は、コードに負担がかからない緩やかな方法を選び、自己責任の上で慎重に行う必要があります。
ペンダントライトのコードのおしゃれアイテムと結び方

手軽な長さ調整!100均アイテム活用法
ペンダントライトのコード調整を最も手軽に試したい場合、100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)のアイテムを活用する方法もあります。
100円ショップではダイソーのコードクリップが有名で手に入りやすいでしょう。

こういったコードクリップがダイソーなどには多く売られています。イヤホンなどのケーブル用として販売されていますが、ライトのコードまとめにも十分使えます。
ペンダントライト専用の「コードリール」は取り扱いが少ないか、または存在しない場合が多いです。なので配線整理コーナーにある「ケーブルクリップ」や「コードフック」、「ケーブルタイ(結束バンド)」などを応用しましょう。
例えば、余ったコードをS字や円形に束ね、ケーブルクリップや結束バンドで数カ所を固定する方法です。また、両面テープ付きのコードフックを天井の目立たない位置に貼り付け、そこにコードを引っ掛けて長さを調整するテクニックもあります。

メリットは、何と言ってもコストを最小限に抑えられる点です。デメリットとしては、あくまで配線整理用のグッズであるため、耐荷重が照明器具に適しているか確認が必要なことや、調整した部分の見た目がやや雑然としやすい点が挙げられます。
ニトリのコードクリップ
よりインテリア性を意識する場合、ニトリなどのインテリアショップや雑貨店で扱っている「コードクリップ」が選択肢になります。
これらのコードクリップにはいくつかのタイプがあります。
- 挟むタイプ: コードを輪っか状に束ね、それをクリップで挟んで固定するシンプルなものです。レザー調や金属製、木製などデザイン性の高い製品も多く、あえて見せるアクセントとして活用できます。
- テープ固定タイプ: ニトリなどで見られる、両面テープで壁や天井に貼り付けてコードを固定するタイプです。これは100均のフックに近い使い方になります。

メリットは、取り付けが非常に簡単であること、そしてデザインが豊富なため、照明や部屋の雰囲気に合わせて選べる点です。
一方、デメリットは、クリップで束ねるだけなので、調整できるコードの長さには限界があること(通常は一重か二重巻き程度)、またクリップ自体が目立つため、照明のデザインとの相性を考える必要があります。
おしゃれなコードリールの選び方
コードをすっきりと隠しつつ、おしゃれに調整したい場合に最も一般的なのが「コードリール」や「コードアジャスター」と呼ばれるアイテムです。

これは、円盤状や箱型のケース内部に、余ったコードを巻き取って収納する仕組みになっています。天井の引掛けシーリング部分に取り付けるタイプや、コードの途中に取り付けるタイプがあります。
デザインは、シンプルな白や黒のプラスチック製のものから、木目調、アンティーク風の金属製、陶器製など、非常に多彩です。選ぶ際は、ペンダントライトのシェードやフランジ(シーリングカバー)のデザイン、色と合わせると統一感が出ます。
メリットは、余分なコードを完全に隠せるため、見た目が非常にすっきりすることです。また、巻き取る回数を変えることで、調整できる長さの幅が比較的広い点も魅力です。
デメリットとしては、リール自体にある程度の大きさがあるため、照明本体とのバランスが悪いと、リールだけが悪目立ちしてしまう可能性があります。
無印良品の人気コードリール
無印良品では、ペンダントライト専用の「コードリール」として単体販売されているアイテムは少ない傾向にあります。多くの無印良品のペンダントライトは、元々シーリングカバー内にコードを巻き取って長さを調整できる機能が内蔵されています。

中身が見えないのでどういう仕組みになっているかはわからないのですが、余分な長さのコードを吊り元のパーツにわりと強めな力で押し込むとスッキリおさまるようになっています。
ニトリのペンダントライト口コミより
ただし、既存の照明コードを束ねるアイデアとして、無印良品の他のアイテムを応用する方法があります。
例えば、「シリコーン マルチバンド」のような、汎用性の高いシリコン製のバンドです。

これは本来、食品の袋を留めたり、PCケーブルをまとめたりするものですが、ペンダントライトのコードを束ねるのにも使えます。
メリットは、シリコンバンドが乳白色やグレーなどシンプルな色味でコードの色と馴染みやすく、悪目立ちしにくい点です。また、安価で他の用途にも転用できます。
デメリットは、あくまで「束ねる」だけなので、コードリールのように「隠す」ことはできない点です。また、照明器具本体が軽い場合、束ねたコードの重みや癖でシェードが傾いてしまう可能性も指摘されています。
DIYでのコードカット!自分でできる?
見た目を最もすっきりさせたい場合、コード自体を物理的に短くする「コードカット」が最終手段となります。これをDIY、つまり自分で行うことも不可能ではありません。
この作業は、経済産業省の定義する「電気工事士等資格不要の軽微な工事」に該当する可能性がありますが、配線を扱うため感電や火災のリスクが伴います。
DIYコードカットの手順概要
- 準備: ケーブルカッター(ニッパーはNG)、プラスドライバー、ワイヤーストリッパー(またはカッター)、交換用の引掛けシーリングキャップ(プラグ)を準備します。
- 長さ決め: 仕上がりの長さを正確に決め、カットする位置に印をつけます。
- 分解: 元の引掛けシーリングキャップをドライバーで分解し、コードがどのように接続されているか確認します。
- 切断: 決めた位置でケーブルカッターを使い、コードを切断します。
- 被覆剥き: 新しい先端の被覆を剥き、中の導線(銅線)を露出させます。
- 接続: 新しいプラグのネジを緩め、導線を正しく巻き付けてネジを締めます。
- 点検: 組み立て後、天井に取り付けて電気がつくか必ず点検します。
メリットは、自分の好きな長さに完璧に合わせられ、リールやクリップなども不要なため、見た目が最も美しく仕上がることです。
デメリットは、作業に専門的な知識と工具が必要であり、失敗すると元に戻せないことです。何よりも、感電や火災といった重大な事故につながるリスクがあるため、作業はすべて自己責任となります。
安心なコードカット・電気屋への依頼方法
DIYでのコードカットに不安がある場合、専門の電気工事業者や、照明を購入したインテリアショップに依頼するのが最も安全で確実な方法です。
依頼する方法は、主に2パターンあります。
- 購入時のオプション: ペンダントライトを新しく購入する際に、「コードカット」や「コード長変更」のオプションサービスとして依頼します。この場合、希望の長さに加工された状態で納品されます。
- 既存ライトの加工依頼: すでに持っているライトのコードカットを、近隣の電気工事店やリフォーム会社、照明専門店に持ち込むか、出張サービスで依頼します。
メリットは、電気工事のプロが作業を行うため、安全性が完全に保証され、仕上がりも確実である点です。
デメリットは、当然ながら費用が発生する点です。購入時のオプションであれば比較的安価な場合もありますが、出張工事を依頼すると、作業費のほかに出張料などがかかり、数千円から一万円程度が目安となることがあります。
【まとめ】ペンダントライトのコードの結び方でおしゃれ空間に
ペンダントライトのコードの長さは、お部屋の印象を大きく左右する要素です。コードが長すぎると不格好に見えるだけでなく、生活動線の邪魔になることもあります。
この記事では、ペンダントライトのコードをおしゃれに、そして安全に調整するための様々な方法を解説しました。ご自身のライフスタイルやインテリア、予算に合わせて、最適な方法を見つけてください。
以下に、今回の記事の重要なポイントをまとめます。

