こんにちは。照明セレクション、運営者の「ミト」です。
愛車の内装をもっと自分好みの空間にしたくて、何気なく「車 フットライト」と検索してみたとたん、予測変換の一番上に「ダサい」という衝撃的な言葉が出てきて、思わず手が止まってしまった経験はありませんか?
せっかく時間とお金をかけてカスタムするなら、助手席に乗せたパートナーや友人に「おっ、なんだかいい雰囲気だね」と褒められたいのが本音ですよね。
でも、ネット上の掲示板やSNSの口コミを見ていると、「ヤンキー車みたいで痛い」「眩しくて運転しづらい」「貧乏くさい」といった辛辣なネガティブ意見が溢れているのも事実なんです。
実は、一括りに「ダサい」と言われてしまうフットライトには、誰が見ても違和感を覚えるような明確な共通点が存在します。
逆に言えば、その「ダサくなるポイント」さえしっかりと理解し、それを避けるように施工すれば、まるでメルセデス・ベンツやレクサスのような、ため息が出るほど上品で高級感のある空間を誰でも作ることができるんですよ。
この記事では、絶対に失敗したくないあなたのために、ダサいと認定されてしまう照明の選び方から、プロ顔負けの美しい仕上がりにするための具体的なテクニックまで、包み隠さずお話ししますね。
車のフットライトがダサい原因と高級感を出す正解

「なぜ、あるフットライトは美しく称賛され、あるフットライトはダサいと断罪されてしまうのか」。その境界線を知ることは、かっこいいカスタムへの最短ルートです。ここでは、多くのDIYユーザーが無意識に陥りがちな失敗パターンと、それを回避して圧倒的な高級感を演出するための正解について、詳しく解説していきますね。
LEDの粒が見えると後付け感が強く安っぽい
フットライトを取り付けたときに、最もやってはいけない致命的なミス。それは、LEDの光源(発光するチップそのもの)が、座席に座った人の視界に直接入ってしまっている状態です。
これ、街中ですれ違う車や駐車場でも本当によく見かけるんですが、どうしても「自分で適当にテープを貼りました感」が溢れ出てしまって、猛烈に安っぽく見えてしまうんですよね。
ホームセンターやカー用品店、あるいはネット通販で格安で売られているLEDテープの多くは、3つの小さな発光点がセットになった「SMD(Surface Mount Device)」というタイプが主流です。このタイプは、等間隔に配置されたチップが強く発光するため、そのまま足元のパネルなどに貼り付けると、床や靴に「点・点・点…」という粒状の光が映り込んでしまいます。
人間の目は、均一な面発光に対して「先進的・高級」という印象を抱きやすい一方で、不揃いな点光源の羅列に対しては「未完成・原始的・粗悪」というネガティブな印象を抱く傾向があります。
なぜ「粒感」がダサさを助長するのか
想像してみてください。高級ホテルのロビーや、洗練されたバーの照明を。そこには、電球そのものが剥き出しになっている照明はほとんどありませんよね。
壁や天井に光を当て、その反射光で空間全体を包み込む「間接照明」の手法が取られているはずです。車の内装もこれと同じです。光源が剥き出しになっている状態は、いわば「工事現場の裸電球」と同じで、ムードも情緒も感じられないのです。
ここがポイント
高級感を出すための絶対的な鉄則は「光源隠蔽(インビジブル・ソース)」です。LEDのチップそのものは絶対に乗員の目に見せず、そこから漏れ出る「やわらかい光のグラデーション」だけを見せるように工夫しましょう。これができるだけで、評価は天と地ほど変わります。
青やピンクなど派手な色の選択は評判が悪い
光の質の次に重要なのが、「色(カラー)」の選び方です。かつて2000年代初頭に流行した映画『ワイルド・スピード』などの影響による「スポーツコンパクト」や「VIPカー」といったカスタム文化では、ビビッドな青(ブルー)やピンク、紫、あるいは七色に変化するRGBといった派手な色が人気でした。

しかし、令和の今のトレンドや一般的な感覚からすると、これらの色はどうしても「一昔前のヤンキー車」や「ドン・キホーテの駐車場に溜まっている車」といった特定のステレオタイプを強く想起させてしまいがちなのです。
特に問題なのが、車内の他の照明とのバランスを無視した色選びです。例えば、純正のメーターパネルやエアコンパネルの照明が「白」や「落ち着いたアンバー(オレンジ)」で統一されているのに、後付けした足元のフットライトだけが「強烈な真っ青」だったりするとどうでしょう。色温度の統一感が全くなく、空間全体がチグハグで落ち着かない印象になります。「車 フットライト ダサい」と検索される理由の多くは、この「文脈を無視した色の不調和」にあると私は考えています。
色彩心理から見る「ダサい」の正体
青色は本来、鎮静効果や知的な印象を与える色ですが、LED特有の高彩度で直進性の強い青色は、人間の目にとって焦点が合いにくく、長時間見ていると不快感や疲労感を感じさせることがあります。これが「なんだか居心地が悪い」「品がない」という感想に繋がっているのかもしれません。
| 色の種類 | 一般的な印象 | フットライト適性 |
|---|---|---|
| 純白 (6000K) | 清潔感・先進的・モダン | ◎ (最も失敗が少ない) |
| 電球色 (3000K) | 高級感・温かみ・リラックス | ◎ (高級車風の鉄板) |
| 濃い青 (Blue) | スポーティだが、安っぽく見えるリスク大 | △ (使い方による) |
| ピンク/紫 | 妖艶だが、一般的評価は非常に低い | ✕ (避けるのが無難) |
明るすぎる照明は夜間の運転に支障が出る
「せっかくお金を出して取り付けるなら、はっきりと目立つように明るい方がいい!」と思って、爆光を謳うLED製品を選んでいませんか?実はこれ、カスタム初心者さんが最も陥りやすい罠であり、完全にNGな行為なんです。夜間の車内が明るすぎると、物理的にも心理的にも深刻なデメリットが発生します。
まず最大の問題は、「窓ガラスへの映り込み」です。

車内が明るいと、その光がサイドガラスやフロントガラスに反射してしまい、鏡のように車内の様子を映し出してしまいます。すると、サイドミラーを確認しようとしても自分の膝や内装が映り込んでしまったり、交差点を曲がる際に横断歩道を渡る歩行者や無灯火の自転車の発見が遅れたりする原因になります。これは「ダサい」以前に、人の命に関わる安全運転上の重大なリスクです。
「明るさ」と「高級感」は反比例する
また、雰囲気を楽しむという観点でも、爆光は逆効果です。高級ホテルのラウンジやバーを思い出してください。照明は極限まで落とされ、ほのかな明かりが灯っているからこそ、リラックスできる空間が生まれていますよね。蛍光灯のように煌々と明るいバーなんて、誰も行きたくないはずです。
高級車の純正アンビエントライトを実際に見てみるとわかりますが、夜間の走行中は本当に「ついているかついていないかわからない」レベル、例えるなら「月明かり」程度のほのかな明るさに制御されています。この「控えめな美学」こそが、大人の余裕と高級感を演出するのです。
配線が隠れていないDIYは見た目が悪い
どんなに高価で質の良いLEDライトを使っていても、足元から赤や黄色、黒の配線コードがダランと垂れ下がっていたり、ビニールテープで雑に固定されていたりしたら、その瞬間にすべてが台無しになります。助手席に乗った友人の足に配線が引っかかって断線してしまった、なんてことになったら目も当てられませんし、何より「車を大切にしていない」ように見えてしまいます。
プロのインストーラーと素人のDIY作業の最大の違いは、実は「光らせ方」ではなく、この「配線処理(ワイヤリング)の美しさ」にあると言っても過言ではありません。プロは、配線が1ミリたりとも乗員の目に入らないよう、徹底的に隠蔽します。
配線を隠すための具体的なアプローチ
例えば、以下のような処理がなされているかどうかで、仕上がりのクオリティは大きく変わります。
- 配線の色を目立たなくする: 赤や黄色の派手な配線には、黒いハーネステープやテサテープ(不織布テープ)を巻き付け、車両純正の黒い配線と同化させる。
- 見えないルートを通す: フロアマットの下にただ這わせるのではなく、キックパネル(足元のプラスチックカバー)の内部や、カーペットの裏側を通す。
- しっかりと固定する: 走行中の振動で配線が暴れて「カタカタ」という異音がしないよう、結束バンドやスポンジテープを使って、純正ハーネスにしっかりと固定する。
「神は細部に宿る」という言葉通り、こうした見えない部分への配慮こそが、全体の完成度を高めるのです。
高級車の純正アンビエントライトとの違い
では、メルセデス・ベンツのSクラスやBMWの7シリーズ、あるいはレクサスのLSといった世界的な高級車は、どのような照明設計になっているのでしょうか。単に高いLEDを使っているからすごいのではありません。最大の違いは「制御の美しさ」と「ストーリー性」です。
高級車のアンビエントライトは、乗員のアクションや車両の状態に合わせて、まるで生き物のように呼吸します。
- ウェルカム機能: ドアロックを解除し、ドアを開けた瞬間は、足元やドアトリムが明るく点灯し、乗員を華やかにお出迎えします。
- ディミング(減光)機能: 席に座り、ドアを閉めてエンジンをかけると、走行の邪魔にならないよう、スッと照度を落として「ムード照明」へと切り替わります。
- フェードイン・フェードアウト: 点灯する時も消灯する時も、パッと切り替わるのではなく、「じわ~っ」と滑らかに明滅し、余韻を残します。
これに対し、多くの失敗例(ダサい例)では、スイッチのオン・オフだけで唐突に点いたり消えたり、あるいは常に全力の明るさで光り続けたりします。この「機能部品っぽさ」が、安っぽさを助長しているのです。高級車のような空間を目指すなら、単に光らせるだけでなく、この「じわっと点灯・減光」する動きを取り入れるのが正解です。
車のフットライトがダサい状態を脱却するプロの技

ここまで読んで、「なんだか難しそう…」と不安になってしまった方もいるかもしれません。でも大丈夫です。原因がわかれば、あとはその逆をやればいいだけです。
ここからは、私が実際に試行錯誤してたどり着いた、誰でも確実に「ダサくない、高級感あふれるフットライト」を実現するための具体的なテクニックとおすすめアイテムを紹介します。
エーモンのキットを使えば調光機能で安心
私がDIY初心者の方に一番におすすめしたいのが、日本のDIY用品大手メーカー「エーモン」から発売されている「フットライトキット(e-くるまライフ)」という製品です。これ、案件でもなんでもなく、本当に心からおすすめできる優秀なキットなんですよ。

このキットの凄いところは、単なるLEDテープと配線のセットではなく、先ほど説明した「高級車の光の挙動」を再現するための専用コントロールユニット(コンピュータ)が最初から付属している点です。
プロ級の制御がカプラーオンで手に入る
このユニットを取り付けるだけで、以下の高度な制御が自動的に行われます。
エーモン フットライトキットの主な機能
- ドア連動機能: ドアを開けると100%の明るさで「じわっ」と点灯し、ウェルカムライトとして機能します。
- スモール連動・減光機能: 夜になってヘッドライト(スモール)を点灯すると、あらかじめ設定した明るさ(例えば30%や10%など)に自動で減光し、アンビエントライトモードになります。
- 4段階調光機能: 自分の好みに合わせて、ボタン一つで明るさを4段階に調整できます。「明るすぎてダサい」問題を物理的に解決できます。
- イベントモード: バッテリー上がりを防ぐ自動消灯機能など、安全性も考慮されています。
しかも、車種別専用キットも多数ラインナップされており、取り付けに必要な配線コネクタや内張り剥がしなどの工具、さらにはスマホで見られる取り付け動画まで用意されています。配線加工の知識が全くなくても、プラモデル感覚で組み立てるだけで、レクサス級の制御が手に入るのです。迷ったらこれを選べば間違いありません。
光源を隠して間接照明にする施工のコツ
キットを使う場合でも、汎用のLEDを使う場合でも、最も重要なのは「LEDをどこに貼るか」です。一番簡単なのは運転席や助手席のダッシュボードの下(足元の天井部分)にペタリと貼り付けることですが、その際は「普段の運転姿勢で座席に座った状態で、LEDチップが直接目に入らない場所」を厳選してください。
おすすめの貼り付け位置は、ダッシュボードの「真下」ではなく、さらに奥にある「壁面」や、センターコンソールの側面の奥側に向けて照射し、その反射光(バウンス光)を利用する方法です。光を一度壁や床にぶつけて拡散させることで、LED特有の鋭い光が和らぎ、空間全体に広がるような柔らかい光を作ることができます。
シリコンチューブで「ネオン管」のような光を作る
構造上、どうしても光源が見えそうな場所にしか設置できない場合や、ドアポケットなどにライン照明を入れたい場合は、「側面発光LEDテープ」を「シリコンチューブ(拡散チューブ)」に入れて使用するのが裏技です。
乳白色のシリコンが光を完全に拡散してくれるため、粒々感が一切なくなり、まるでネオン管のような途切れのない美しいライン発光を実現できます。最近の欧州車の内装のような、近未来的な仕上がりを目指すなら、ぜひ挑戦してほしいテクニックです。
上品な色温度やウォームホワイトを選ぶ
色は、奇をてらわず「純正色」に合わせるのがベストであり、最も失敗が少ない選択です。最近の車のルームランプはLED化が進んでおり、その多くは色温度6000K(ケルビン)前後の「純白」です。これに合わせてフットライトも6000Kの白を選ぶのが、最も清潔感があり、純正風に仕上がります。
もし、あなたの車がベージュやタン(茶色)系の本革シートを採用しているようなラグジュアリー志向の車であれば、電球色に近い「ウォームホワイト(3000K)」が圧倒的におすすめです。

高級ホテルのラウンジのような、温かみのあるリラックス空間を演出できます。白よりも落ち着きがあり、目にも優しいので、長距離ドライブでも疲れにくいというメリットもあります。
トレンドの「アイスブルー」を使いこなす
また、最近のレクサスや一部のトヨタ車で採用されている「クリアブルー(アイスブルー)」も人気です。これは真っ青ではなく、「水色がかった白」のような淡い色合いです。これならヤンキーっぽさは出ず、知的でクールな印象を与えることができます。ただし、彩度が高すぎる青は避け、あくまで「淡い色」を選ぶのがポイントです。
車検に通るための保安基準と法的な注意点
最後に、絶対に知っておかなければならない法律のお話です。いくらかっこよくても、違法改造車(整備不良車)になってしまったら、ディーラーへの入庫を断られたり、警察に止められたりしてしまいます。
日本の「道路運送車両法」に基づく保安基準において、車内の照明(その他の灯火類)で特に注意すべきなのは以下の点です。
これだけは絶対に避けてください!
- 赤色の光:後方に向かって赤色の光が見えることは、後続車がテールランプやブレーキランプと誤認する恐れがあるため禁止されています。フットライトであっても、窓ガラスを通して外から赤く見えればNGとなる可能性が高いです。
- 点滅する光:走行中にチカチカ点滅したり、色が自動で変わり続けたりする(カラーサイクル)照明は、周囲の交通の妨げになるため禁止されています。
- 運転席の窓ガラスへの映り込み:あまりに明るすぎて、運転席や助手席の窓ガラスに光が映り込み、サイドミラーや外部の確認を妨げる状態は「安全運転義務違反」や整備不良とみなされるリスクがあります。
基本的には、「ドアを開けた時は点灯しても良いが、走行中は消灯する」か、あるいは「走行中は運転に支障がないレベルまで十分に減光する」ことが求められます。また、検査官の判断によっては指摘を受ける可能性があるため、いざという時にすぐに完全にオフにできる物理的なスイッチを設けておくのが、リスク管理として最も安心です。
(出典:国土交通省『道路運送車両の保安基準』)
車のフットライトはダサい評価を光の質で覆す
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。「車 フットライト ダサい」という検索結果を見て、カスタムを諦めかけていた方も、ダサくなる原因がフットライトそのものではなく、「光の質(粒感・色・明るさ)」と「制御(明滅の仕方)」にあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
適切な明るさにコントロールされ、内装に調和した上品な色の光が、光源を見せずに足元をふんわりと照らす。そしてドアの開閉に合わせて呼吸するように明滅する。この条件さえ満たせば、フットライトは決してダサいものではなく、あなたのカーライフをより豊かで特別なものにしてくれる、最高のアクアリウムのような空間を作り出してくれます。
ぜひ、今回の記事を参考にして、あなたの愛車も「大人の余裕」を感じさせる素敵な光で彩ってみてくださいね。

