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間接照明

賃貸もOK!カーテン間接照明の作り方と失敗しない設計のコツ

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こんにちは。照明セレクション、運営者の「ミト」です

SNSやインテリア雑誌でよく見かける、カーテンボックスから光が溢れ出るようなおしゃれな寝室やリビング。あのような空間は、持ち家でリノベーションをしないと手に入らないと思っていませんか?

実は、今の住まいが賃貸アパートやマンションであっても、原状回復可能な方法で、しかもプロ顔負けのクオリティを実現することは十分に可能です。

「電気工事が必要なのでは?」「壁に穴を開けたくない」といった不安を持つ方も多いですが、現代のDIYアイテムや便利な照明器具を使えば、驚くほど簡単にクリアできてしまいます。

ただ、光の反射や素材の選び方を少し間違えるだけで、「窓ガラスに照明器具が映り込んで台無し」「思ったより暗くてムーディーじゃない」といった失敗に陥りやすいのも事実です。

この記事では賃貸でも安全に設置できるノウハウと、美しい光を作るための設計ルールを余すことなくお伝えします。

ポイント

  • 賃貸物件の壁やレールを傷つけずに設置する具体的なDIYメソッド
  • 光の映り込みや配線のごちゃつきを防ぐ失敗回避テクニック
  • ニトリ・IKEA・100均それぞれの特徴とベストな選び方
  • 睡眠の質を高めるための科学的な光の設計とスマートホーム化

賃貸でも可能なカーテン間接照明の作り方

賃貸でも可能なカーテン間接照明の作り方

「退去時のことを考えると、壁にテープを貼るのすら怖い…」という方は多いはずです。しかし、近年のDIYブームのおかげで、壁紙や設備を傷めずに強力な固定力を発揮するアイテムや手法が確立されています。

ここでは、私が自宅で実践している「絶対に跡を残さない」ための設置テクニックと、それぞれの環境に合わせた具体的な手順を深掘りしていきます。

ポイント

  • 賃貸で後付けする安全なDIY手法
  • カーテンレールを活用した設置手順
  • ニトリのテープライトを選ぶ理由
  • IKEA製品の特性とスマート化
  • 100均で自作する際のポイント

賃貸で後付けする安全なDIY手法

賃貸住宅で間接照明、特にテープライトを導入する際に最大のネックとなるのが「固定方法」です。テープライトの裏面には強力な3M製の両面テープがあらかじめ貼られていることが多いですが、これをそのまま壁紙や塗装されたカーテンレールに貼るのは絶対にNGです。

強力すぎる粘着力は、剥がす際に壁紙の表面を破いたり、レールの塗装を剥離させたりするリスクが非常に高いからです。

そこで私が推奨しているのが、もはやDIY界の常識となりつつある「マスキングテープを下地にするサンドイッチ工法」です。この方法は非常にシンプルですが、効果は絶大です。

【鉄板!サンドイッチ工法の手順】

  1. 下地作り:設置したい面(壁やレール上部)に、まずは「マスキングテープ」を貼ります。この時、文房具用のおしゃれな紙テープではなく、ホームセンターで売っている「建築塗装用(白や黄色)」を選んでください。粘着力と糊残りのバランスが絶妙に設計されています。
  2. 土台作り:そのマスキングテープの上に、「強力両面テープ(クッション性のある魔法のテープ等がおすすめ)」を重ねて貼ります。
  3. 設置:最後に、両面テープの剥離紙を剥がし、LEDテープライトを貼り付けます。

この3層構造にすることで、照明器具の重さは強力両面テープがしっかり支えつつ、壁との接点は粘着力の優しいマスキングテープのみとなります。撤去時は、一番下のマスキングテープを端からゆっくりと剥がせば、ペラリと綺麗に元通りになります。

また、レールに貼り付けるスペースがない場合や、より強固に固定したい場合は、フックを活用する方法もあります。

固定方法メリットデメリット推奨シーン
マステ+両面テープ最も安価で手軽。
場所を選ばず設置可能。
長期間(数年)貼りっぱなしにすると、マステの糊が劣化して固着するリスクがゼロではない。カーテンレール上部、壁面
コードフック(粘着)テープライトを「点」で支えるため、熱がこもりにくい。フック自体の厚みが出るため、狭い隙間には不向き。棚下、テレビ裏
結束バンド絶対に跡が残らない最強の方法。巻き付ける柱や穴が必要。
見た目が少し無骨になる。
網棚、メタルラック

私の経験上、カーテンレールの上であれば「マステ工法」が最も美しく仕上がります。ただし、年に一度くらいは端の方を少し剥がしてみて、糊がベタついていないかチェックする「メンテナンス」を行うと、より安心して長く楽しめますよ。

カーテンレールを活用した設置手順

設置場所として最もポピュラーで、かつ効果的なのが「カーテンレールの上」です。既存のレールは、部屋の中で最も高い位置にある水平面の一つであり、ここを利用しない手はありません。

しかし、ただ漫然と上に置けば良いというわけではなく、光を美しく見せるための「ポジショニング」にはコツがあります。

まず大前提として、清掃(脱脂)を徹底してください。カーテンレールの上は、普段掃除をしない場所ナンバーワンです。何年分ものホコリや、キッチンから流れてきた油煙が溜まっています。

ここをアルコールウェットティッシュなどで「これでもか」というほど拭き上げ、完全に乾燥させてから作業に入ってください。これを怠ると、どんなに強力なテープを使っても、数日で照明が重力に負けて垂れ下がってきます。私は過去にこれをサボり、真夜中に「バサッ!」という音と共に照明が落ちてきて飛び起きた経験があります。

次に、テープライトを貼る「向き」と「位置」についてです。

Aパターン:天井を照らす(コーニス照明風)

テープライトのLEDチップ(発光面)を、真上(天井方向)に向けて貼り付けます。光が天井に反射して部屋全体に広がるため、空間が広く、天井が高く見える効果があります。部屋全体のベースライト(地明かり)として使いたい場合はこの貼り方がおすすめです。

Bパターン:カーテンを照らす(バランス照明風)

テープライトを、レールの「部屋側」の端ギリギリに寄せ、さらに少しだけ角度をつけてカーテンのドレープ(ヒダ)を見下ろすように設置します。こうすると、カーテンの凹凸に光と影のグラデーションが生まれ、非常にドラマチックな演出が可能になります。ホテルのような高級感を出したいなら、断然こちらがおすすめです。

【配線処理の落とし穴】
レール上に設置した際、最も困るのが「電源コードをどうやってコンセントまで持っていくか」です。コードがそのままカーテンの前に垂れ下がっていると、一気に生活感が出てしまいます。

おすすめは、カーテンレールの端(キャップ部分)から壁伝いにコードを落とし、壁紙と同色の「配線モール(カバー)」を使って巾木(床と壁の境目)まで誘導する方法です。

賃貸用の「ホッチキスで留めるタイプのモール」や、ここでも「マスキングテープ下地」を活用すれば、配線も完全に隠蔽することが可能です。

ニトリのテープライトを選ぶ理由

これから初めて間接照明にチャレンジする方、あるいは「難しい電気の知識は全くないけれど、とにかく手軽におしゃれにしたい」という方には、私は迷わずニトリの「インテリアテープライト」をおすすめしています。

Amazonなどネット通販には無数の中華系ブランドが存在しますが、なぜあえてニトリなのか。その理由は「入手性の良さ」と「日本の住宅事情への最適化」にあります。

まず、ニトリの製品は「オールインワンパッケージ」である点が最強です。通常、プロ仕様のテープライトを購入しようとすると、「テープ本体」「電源ドライバー(ACアダプター)」「コントローラー」「接続コネクタ」をそれぞれ仕様を確認しながら選定する必要があります。

電圧(12Vか24Vか)やアンペア数の計算を間違えると、点灯しなかったり発火の原因になったりします。しかしニトリのキットは、箱を開けてコンセントに挿せば、その瞬間に光ります。この「失敗しようがない安心感」は、初心者にとって何物にも代えがたいメリットです。

さらに、機能面でも非常に優秀です。特に注目すべきは「調色機能」です。2,000円〜3,000円台のエントリーモデルでありながら、リモコンひとつで「電球色(オレンジ)」から「昼白色(爽やかな白)」まで光の色味を変更できるモデルがラインナップされています。

  • 朝〜昼:「昼白色」にして、部屋をスッキリと明るく見せる。メイクをする際や、在宅ワークで集中したい時にも最適。
  • 夕方〜夜:「電球色」に切り替えて、リラックスモードへ。食事を美味しく見せ、睡眠前の落ち着いた時間を演出。

このように、時間帯に合わせて光を着せ替えることができるのは、単色の製品にはない大きな魅力です。また、日本の住宅で一般的なコンセント形状や電圧に完全対応しており、PSEマーク(電気用品安全法)もしっかり取得されているため、安全性という面でも信頼がおけます。

デメリットとしては、長さの延長に限界がある(多くのモデルで最大3m程度)ことや、Wi-Fi機能などの高度なIoT連携は標準搭載されていない(スマートプラグを使えばON/OFFは可能)ことが挙げられますが、「まずは第一歩」としてはこれ以上の選択肢はないと言えるでしょう。

IKEA製品の特性とスマート化

ニトリの手軽さから一歩進んで、「もっと本格的な光の質を追求したい」「家の照明をスマホや音声で一括管理したい」というミドル〜ハイエンド志向の方には、IKEA(イケア)のスマート照明シリーズ「TRÅDFRI(トロードフリ)」対応製品がベストチョイスです。

特にテープライトの「MYRVARV(ミールヴァルヴ)」や「ORMANÄS(オルメネス)」は、インテリア好きの間では定番中の定番アイテムです。

IKEA製品の最大の特徴は、「拡張性」と「演色性の高さ」にあります。演色性とは、光が当たった時の「色の見え方」の自然さを表す指標ですが、IKEAの照明はこの数値が高く、カーテンのファブリックの色や質感を非常に美しく引き立ててくれます。

安価なLEDにありがちな、妙に青っぽかったり緑っぽかったりする不自然な光ではなく、上質で温かみのある光を提供してくれます。

そして何より、スマートホームシステムとしての完成度が非常に高いです。別売りのゲートウェイ(DIRIGERAなど)を導入することで、Apple HomeKit、Google Home、Amazon Alexaといった主要なプラットフォームとシームレスに連携します。

【IKEAで構築するスマートな生活】
例えば、「シーン設定」を活用すれば、スマホのボタン一つ、あるいは「映画を見るよ」という一言だけで、シーリングライトが消灯し、カーテンのテープライトが暗めのオレンジに、フロアランプがほのかな明るさに…といった、複雑な照明制御を一瞬で行うことができます。

ただし、IKEA製品を導入する際は「購入時の複雑さ」に注意が必要です。IKEAの照明売り場に行くと分かりますが、テープライト本体だけを買っても光りません。

ポイント

  • LEDドライバー(電源ユニット)
  • 電源コード
  • ワイヤレス調光器(リモコン)
  • (必要なら)ゲートウェイ

これらを自分でピックアップして組み合わせる必要があります。「どれを買えばいいか分からない!」となりがちなので、事前に公式サイトで「構成ガイド」を確認するか、店舗スタッフに相談することを強くおすすめします。初期費用と手間はかかりますが、完成した時の満足度と拡張性は間違いなくトップクラスです

100均で自作する際のポイント

「ダイソーやセリアで売っている330円〜550円のテープライトは、実用的なのか?」という質問もよくいただきます。結論から言うと、「用途を限定すれば非常に優秀なコスパアイテム」です。しかし、リビングのメイン間接照明として、数メートルのカーテンレール全体を照らそうとすると、正直なところ力不足を感じるでしょう。

100均のテープライトの主な特徴は以下の通りです。

  • 長さが短い:基本的には1m〜2m程度のものが主流です。大きな掃き出し窓(幅180cm〜200cm)だと、長さが足りないかギリギリになります。
  • 光量が控えめ:部屋全体を明るくするようなパワーはありません。「ぼんやり光る」程度の明るさです。
  • LEDの粒感(ドット)が目立つ:LEDチップの間隔が広いため、光源が直接見える場所に貼ると、光の粒々が目立ってしまい、少し安っぽく見えることがあります。

では、どのようなシーンで輝くのかというと、「局所的なアクセント照明」です。 例えば、寝室のベッドヘッドの裏側や、テレビの背面、あるいはコレクション棚の中など、狭い範囲をふんわり照らす用途には最適です。特にUSB給電タイプのものであれば、モバイルバッテリーで動かせるため、コンセントがない場所でも使えるという機動力の高さがあります。

【絶対に避けてほしいこと:電池式の常用】
100均には「乾電池式」のテープライトも売っていますが、カーテン間接照明として毎日使うなら絶対に選んではいけません。

単3電池3本を使っても、連続点灯時間はわずか数時間〜半日程度です。毎日夕食後に点灯していたら、2〜3日で電池が切れます。電池交換の手間とコストを考えると、最初からUSB式かコンセント式(別途アダプターを用意)を選ぶのが賢明です。

「まずは自分の部屋に間接照明が合うのか試してみたい」「失敗しても痛くない金額でテストしたい」というトライアルとしては、100均製品は最高の教材になります。ここで光の当たり方や設置位置の感覚を掴んでから、ニトリやIKEAの本格的な製品にステップアップするのも賢い戦略ですよ。

失敗しないカーテン間接照明の設計術

失敗しないカーテン間接照明の設計術

ここまでは「どうやって設置するか」というハードウェアの話をしてきました。しかし、道具が揃っても「どこに、どう配置するか」という設計図が間違っていると、期待外れの結果になってしまいます。

ここでは、多くの人が陥りがちな失敗パターンを回避し、プロが設計したような上質な空間に仕上げるための「光のルール」を解説します。

ポイント

  • 窓への映り込みという失敗を防ぐ
  • カーテンボックスの推奨寸法と距離
  • 寝室に適した色温度とリラックス効果
  • アレクサで操作する自動化の魅力

窓への映り込みという失敗を防ぐ

間接照明DIYにおける最大の落とし穴、それが「窓ガラスへの映り込み(グレア)」です。

ガラスへの映り込み
ガラスへの映り込み

昼間は気づかないのですが、夜になり外が暗くなると、窓ガラスは鏡のように室内を反射します。せっかく隠したはずのLEDテープライトのチップの粒々や、だらしなく垂れ下がった配線、さらには部屋の中の散らかった様子までもが、窓にはっきりと映り込んでしまうのです。これでは、ムーディーどころか生活感丸出しの残念な空間になってしまいます。

この現象を防ぐためには、物理学的なアプローチが必要です。光は直進し、反射します。この性質を理解して対策を打ちましょう。

まず、最も確実で効果的なのが「物理的な遮光壁(アゴ)を作る」という方法です。建築用語で「アゴ」や「幕板」と呼ばれる部分ですが、要するに光源と窓ガラスの間にちょっとした衝立(ついたて)があれば良いのです。

DIYでこれを再現する場合、黒色の「プラダン(プラスチックダンボール)」が活躍します。幅5cm〜10cm程度にカットしたプラダンを、照明器具の窓側に貼り付けるだけで、窓への光の漏れを物理的にシャットアウトできます。外から見た時も、窓枠が光って見えず、室内だけが美しく照らされるので、防犯やプライバシーの観点からも非常におすすめのテクニックです。

次に、「照射角度の調整」です。テープライトを窓ガラスと平行に真下に向けるのではなく、「45度くらい室内側(カーテン側)に向けて」設置してみてください。これだけで、光のベクトルが窓から逸れ、映り込みを大幅に軽減できます。アルミ製の「コーナー用LEDチャンネル(V字型のレール)」などを利用すると、簡単にこの角度を作ることができますよ。

カーテンボックスの推奨寸法と距離

もしあなたが、DIYで簡易的なカーテンボックスを自作しようとしていたり、あるいはリノベーションで造作家具をオーダーしようとしているなら、絶対に知っておくべき「黄金の数字」があります。それが「離隔距離 80mmのルール」です。

多くの失敗例では、光源(LED)をカーテンに近づけすぎています。光源がカーテンに近すぎると、カーテンの上部数センチだけが強烈に発光し、下の方まで光が伸びない「ホットスポット現象」が起きてしまいます。これでは、せっかくのドレープの陰影も台無しです。

【美しい光を作るための推奨寸法】

  • 光源とカーテンの距離:最低でも80mm、できれば100mm確保してください。この距離があれば、光は柔らかく拡散し、床近くまで美しいグラデーションを描きます。
  • ボックスの深さ(隠す高さ):100mm〜150mmが理想です。浅すぎると光源が目に入って眩しく(グレア)、深すぎると光が外に出てきません。

特にバーチカルブラインド(縦型ブラインド)を採用している場合は要注意です。ルーバー(羽)が回転した時に照明器具と接触しないよう、通常のカーテンよりもさらに広い奥行き(ボックス幅200mm以上)が必要になります。「設置してみたらブラインドが回らなかった!」という悲劇を防ぐためにも、事前の採寸はシビアに行いましょう。

寝室に適した色温度とリラックス効果

「ホテルのような寝室」を目指す上で、デザイン以上に重要なのが「光の色(色温度)」です。どれだけ高価な照明器具を使っても、色が間違っていればリラックス空間は作れません。寝室において正解となる色はただ一つ、「電球色(2700K〜3000K)」です。

人間の体は、夕暮れのような赤みのある光を浴びると、休息モードに入り、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌が促されるようにできています。逆に、オフィスの照明のような青白い光(昼白色・昼光色)は脳を覚醒させてしまいます。

【色温度(ケルビン)の選び方】

色温度光の色味心理効果推奨シーン
2700K濃いオレンジ(電球色)深いリラックス、安らぎ就寝前の寝室、ホームシアター
3500K自然な白(温白色)適度な活動と落ち着きリビングでの団らん、読書
5000K〜青白い白(昼白色)集中、覚醒勉強、細かい作業
(※寝室には不向き)

実際に、厚生労働省が提供している健康情報サイトでも、快眠のためには夜間に強い光や青白い光を避けることが推奨されています。(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット『快眠のためのテクニック -よく眠るために必要なこと-』

最近のLEDテープライトには、この色温度をリモコンで自由に変えられる「調色機能付き」のモデルが増えています。「寝る前の読書タイムは少し白っぽく(3500K)」、「就寝30分前はキャンドルのように暗くオレンジに(2000K)」といった使い分けができると、QOL(生活の質)が爆上がりしますよ。

アレクサで操作する自動化の魅力😄

最後に、カーテン間接照明を「ただの飾り」で終わらせず、生活の一部として定着させるための秘策をお伝えします。それは「スマートホーム化(自動化)」です。

間接照明のスイッチを入れるために、わざわざ部屋の隅まで歩いていく…この「ひと手間」があるだけで、人間は次第に照明を使わなくなってしまいます。私も最初はそうでした。

しかし、Amazon AlexaやGoogle Home、そしてSwitchBotなどのスマートデバイスと連携させることで、光は「操作するもの」から「勝手に整うもの」へと進化します。

おすすめの自動化ルーティン

私が実際に設定して感動したのが、以下の「定型アクション」です。

  • 「おはよう」ルーティン(ウェイクアップライト):
    朝のアラームが鳴る30分前から、カーテンの間接照明が「明るさ0%」から「100%」に向かって徐々に明るくなる設定です。太陽が昇るように自然に部屋が明るくなるので、ジリジリという不快なアラーム音で叩き起こされるのではなく、スッキリと自然に目が覚めます。
  • 「シアターモード」:
    「アレクサ、映画を見るよ」の一言で、メインのシーリングライトが消灯し、カーテン照明だけが「明るさ10%、深い青色(RGBモデルの場合)」に切り替わります。一瞬で自宅が映画館に早変わり。プロジェクターを使っている方には特におすすめです。

スマート化といっても、難しく考える必要はありません。コンセント式のテープライトなら、「スマートプラグ(1,500円〜2,000円程度)」を間に挟むだけで、スマホや音声でのON/OFFが可能になります。まずはここから始めてみるのが良いでしょう。

理想的なカーテン間接照明の実現へ

今回は、賃貸でも実現可能なカーテン間接照明のDIYテクニックから、失敗しないための設計理論、そしてスマートホーム連携まで、かなり深掘りしてお伝えしました。

「たかが照明、されど照明」です。部屋の壁紙を張り替えたり、高価な家具を買い替えたりするのは大変ですが、光を変えることは、低コストで部屋の印象を劇的に変える最も効果的なリノベーションだと言えます。

夜、仕事から帰ってきて、ふとスイッチを入れた瞬間に広がる柔らかな光のグラデーション。その光景は、日々の疲れを癒やし、明日への活力をチャージしてくれる特別な場所になるはずです。ぜひ、あなたのライフスタイルに合った方法で、自分だけの「光の空間」を作り上げてみてくださいね。

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