「ドウシシャのシーリングライトが焦げる」という、気になる噂を耳にして不安に感じていませんか。
リコールや出火の可能性、カバーの焼けといった情報に触れると、購入をためらってしまいますよね。
また、実際に使用する上での不具合、例えば急な点滅や、照明がつかないといったトラブルへの対処法、そしてそもそも何年くらいで交換すべきなのか、日頃のカバーの掃除はどうすれば良いのかも知っておきたいポイントです。
特に人気のシーリングファンやサーキュライトに関しては、その音の評判や気になる電気代についても情報が求められます。ドウシシャ製品が安いのはなぜか、競合のアイリスオーヤマの評判と比べてどうなのか、実際に乗ってる人の口コミ・感想レビューも参考にしたいところでしょう。
この記事では、それらの疑問や不安を一つひとつ解消していきます。
この記事で分かること
- 「焦げる」と言われる原因とリコールの詳細
- 点滅や故障などトラブル時の具体的な対処法
- サーキュライトなど人気製品のリアルな評判や電気代
- 他社製品との比較とドウシシャ製品の賢い選び方
ドウシシャのシーリングライトが焦げる噂の真相

リコール情報と出火の危険性は?
ドウシシャのシーリングライトが焦げるといった話の背景には、2020年10月16日に発表された一部製品の修理・交換対応が関係しています。
これは、2018年8月以降に販売されたLEDシーリングライトの特定モデルにおいて、使用環境によって本体内部のカバーが茶色く変色する事象が判明したためです。
ここで最も重要な点は、この変色事象による発煙や発火といった火災につながる危険性は一切ない、とメーカーが公式に発表していることです。
変色の原因と安全性
第三者検査機関の解析によると、変色は焦げによるものではなく、LEDチップを熱源とした温度によるものと結論付けられています。そのため、出火の心配はありません。ただし、変色によって照明本来の明るさを保てなくなる可能性があるため、リコール(修理・交換)対応となりました。
2018 年 8 月より弊社が販売しております「LED シーリングライト」の一部商品で使用環境
ドウシシャお知らせより引用
により、本体内部の LED 基板を覆うカバーが茶色く変色する現象が発生することが判明しました。
対象商品は以下のシリーズです。
- WB50-T シリーズ
- AM-T シリーズ
- MX-T シリーズ
- WM-SX シリーズ
もしご自宅の製品が対象シリーズに該当する場合でも、本体銘鈑シールの横に赤色または青色の丸いシールが貼られていれば、対策済み製品のため継続して使用できます。シールがない場合は、メーカーの連絡窓口へ相談することをおすすめします。(参照:株式会社ドウシシャ公式サイト)
カバーの焼けは熱による変色が原因
前述の通り、カバーが茶色くなる現象は、一般的にイメージされる「焦げ」とは異なります。これは、LEDチップが発する熱が長時間にわたってカバーの樹脂素材に影響を与え、化学的な変化(変色)を引き起こしたものです。
本来、LED照明は蛍光灯や白熱電球に比べて発熱が少ないとされていますが、それでもLEDチップ自体は高温になります。そのため、放熱設計が不十分であったり、特定の環境下(例えば、断熱材が近い天井など、熱がこもりやすい場所)で使用されたりすると、このような熱による変色が起こりやすくなる可能性があります。
LED照明と紫外線の関係
ちなみに、LED照明の変色について「紫外線が原因では?」と考える方もいるかもしれません。市販のLED照明の多くは紫外線をほとんど含みませんが、一部の方式では微量の紫外線が発生することもあります。ただ、今回のドウシシャのケースでは、第三者機関が「LEDチップを熱源とした温度による変色」と特定しているため、熱が主な原因と考えて間違いないでしょう。
いずれにしても、この変色は材質の変化であり、発火に繋がるものではないため、安全性について過度に心配する必要はありません。
製品は何年くらいで交換するのが目安か

シーリングライトの交換時期は、多くの人が気になるポイントです。一般的に、LEDシーリングライトの寿命は約10年、時間に換算すると約40,000時間とされています。
これは、1日に10時間使用したとしても、10年以上にわたって使い続けられる計算になります。従来の蛍光灯の寿命が約6,000〜12,000時間だったことと比べると、格段に長寿命化していることが分かります。
LEDの寿命とは?
ここで言う「寿命」とは、完全に点灯しなくなる状態だけを指すわけではありません。LEDの場合、初期の明るさから70%以下に低下した時点を寿命と定義していることが多いです。「最近、部屋が暗く感じるようになった」と感じたら、それは交換のサインかもしれません。
ただし、これはあくまで照明部分(LED光源と電源部分)の寿命です。リモコンの故障や、本体カバーの劣化・破損なども交換のきっかけになります。特に、前述のような熱による変色が見られた場合は、たとえ点灯していても、本来の性能を発揮できていない可能性があるため、交換を検討するのが良いでしょう。
ライトが点滅したりつかない時の原因

シーリングライトが突然、点滅したり、つかなくなったりすると焦りますよね。故障を疑う前に、いくつか確認できることがあります。主な原因と対処法を表にまとめました。
症状 | 主な原因 | 対処法 |
---|---|---|
点滅する | 壁スイッチが調光機能付きになっている | 通常のON/OFFスイッチに交換してください。調光器付きの配線器具は故障や発熱の原因になる場合があります。 |
リモコンでつかない | リモコンの電池切れ・接触不良 | 電池を新しいものに交換するか、正しくセットし直してください。 |
リモコンでつかない | リモコンと本体のチャンネルが不一致 | リモコンのチャンネル設定を本体と合わせてください。(取扱説明書参照) |
壁スイッチでもつかない | 本体と配線器具の接続不良 | 安全のため一度ブレーカーを落とし、専用アダプタが天井の配線器具にしっかりはまっているか確認してください。 |
壁スイッチでもつかない | ブレーカーが落ちている | 分電盤を確認し、該当箇所のブレーカーを上げてください。 |
これらの対処法を試しても改善しない場合は、本体の故障が考えられます。その際は、メーカーのお客様相談室に連絡しましょう。
清潔に保つためのカバーの掃除方法

シーリングライトのカバーは、意外とホコリや虫の死骸などで汚れています。汚れを放置すると、明るさが低下したり、見た目が悪くなったりする原因になります。定期的な掃除で、快適な光を保ちましょう。
掃除の基本手順
- 電源を切る:安全のため、必ず壁スイッチを切り、可能であればブレーカーも落とします。
- カバーを外す:多くの製品は、カバーを軽くひねるだけで簡単に外せます。落とさないように両手でしっかり支えましょう。
- 汚れを落とす:カバーの内側と外側のホコリを、乾いた柔らかい布やハタキで優しく拭き取ります。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯に布を浸し、固く絞ってから拭きます。
- 乾拭き・乾燥:洗剤を使った場合は、水拭きと乾拭きで洗剤成分をしっかり取り除きます。その後、完全に乾くまで待ちます。
- 取り付け:完全に乾いたことを確認し、カバーを元通りに取り付けます。
掃除の注意点
シンナーやベンジン、アルカリ性洗剤、化学ぞうきんなどは、カバーの変質や変色の原因になるため絶対に使用しないでください。また、LED基板など内部の電子部品には直接触れないよう注意が必要です。
最近のモデル、例えばアイリスオーヤマの製品などでは、本体内部に虫やホコリが入りにくい「虫ガード」設計が採用されているものもあります。このような機能も製品選びの一つのポイントになります。
ドウシシャ製品が安いのはなぜか解説
ドウシシャのシーリングライトが比較的リーズナブルな価格で販売されていることについて、疑問に思う方もいるかもしれません。その理由はいくつか考えられます。
一つは、機能性を絞り込んでいる点です。例えば、レビュー記事で取り上げられている山善の製品のように、調色機能を省いて調光機能のみに特化することで、コストを抑えています。多くのユーザーにとって本当に必要な機能を見極め、シンプルな構成にすることで手頃な価格を実現しているのです。
また、ドウシシャは「流通サービス業」を標榜しており、メーカー機能と商社機能を併せ持っています。自社で企画・開発した商品を、独自の流通網を活かして効率的に販売することで、中間コストを削減している可能性も考えられます。
安かろう悪かろう、ではない?
「安いものは品質が心配…」と感じるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。レビューを見ると、「値段の割に明るい」「設置が簡単」といった高評価も多く見られます。基本的な照明としての性能は確保しつつ、付加機能を削ることで価格を抑えていると理解するのが良いでしょう。ただし、ちらつきが出たという失敗談のレビューもあるため、価格だけでなく、製品の信頼性や保証内容もしっかり確認することが重要です。
言ってしまえば、高機能なモデルを求めるのではなく、シンプルな照明器具としてコストパフォーマンスを重視するユーザーにとって、ドウシシャ製品は魅力的な選択肢の一つとなります。
ドウシシャの「シーリングライトが焦げる」以外の評判

ドウシシャ製シーリングライトの評判
ドウシシャのシーリングライトに関する実際のユーザーからの評判は、価格と性能のバランスをどう捉えるかによって評価が分かれる傾向にあります。ここでは、多角的な視点から口コミ・レビューをまとめます。
良い評判・メリット
- コストパフォーマンスが高い:「値段が安いのに十分明るい」「この価格でリモコン付きは嬉しい」といった、価格に対する満足度の高い声が多く見られます。
- 設置が簡単:「女性一人でも楽に取り付けられた」「説明書が丁寧で分かりやすい」など、設置の手軽さを評価するレビューも目立ちます。
- シンプルな機能:調光機能やタイマーなど、必要十分な機能が揃っている点が、複雑な操作を好まない層に支持されています。
悪い評判・デメリット
- リモコンの混信:隣接する部屋で同じ製品を使っていると、「一つのリモコンで両方の電気が反応してしまう」という問題が報告されています。これは製品の仕様によるもので、購入前に確認が必要です。
- ちらつきの問題:一部の安価なモデルで「ちらつきが出て目が疲れる」といったレビューが見られます。これは個体差や製品シリーズによる可能性があり、安すぎる製品を選ぶ際には注意が必要な点です。
- デザイン性:「見た目のオシャレ感はない」「良くも悪くも普通」という意見もあり、デザイン性を重視するユーザーには物足りなく感じられる場合があります。
結論として
ドウシシャのシーリングライトは、「照明としての基本性能を、手頃な価格で手に入れたい」と考えるユーザーには非常に適した製品だと言えます。一方で、スマートホーム連携や高いデザイン性、細かな調色機能などを求める場合は、他のメーカーや上位モデルを検討する必要があるでしょう。
人気シーリングファンの特徴について

ドウシシャの照明器具の中でも特に人気が高いのが、ファンが付いた「サーキュライト」シリーズに代表されるシーリングファンです。
シーリングファンは、単に部屋を照らすだけでなく、ファンを回転させることで空気を循環させる機能を持っています。これにより、多くのメリットが生まれます。
シーリングファンの主なメリット
- 冷暖房効率の向上:夏は天井付近にたまりがちな冷気を、冬は暖かい空気を、それぞれ部屋全体に行き渡らせることで、エアコンの設定温度を控えめにしても快適に過ごせます。結果として、省エネや電気代の節約に繋がります。
- 部屋干しのサポート:ファンで風を送ることで、洗濯物の乾燥を早める効果が期待できます。
- デザイン性:お部屋のインテリアのアクセントにもなり、カフェのようなおしゃれな空間を演出できます。
導入前の注意点
一方で、デメリットも存在します。ファンにホコリがたまりやすく、天井が高い位置にあるため掃除が大変という点が挙げられます。また、通常のシーリングライトに比べて重量があり、取り付けには下地の強度確認が必要な場合もあります。圧迫感を感じることもあるため、部屋の広さや天井の高さとのバランスを考慮することが大切です。
サーキュライトの音の評判と電気代

シーリングファン、特に寝室など静かな環境で使うことを検討している場合、「ファンの運転音」は非常に気になるポイントです。ドウシシャのサーキュライトに関する音の評判はどうでしょうか。
音に関する評判
多くの口コミやレビューを見ると、「音は静かで気にならない」「弱運転なら就寝時も問題ない」といった肯定的な意見が多数を占めています。もちろん、風量を最大にすればそれなりの風切り音はしますが、日常生活の中で気になるほどの大きな騒音ではないようです。ただし、音の感じ方には個人差があるため、極端に音に敏感な方は、実際に店舗などで動作音を確認することをおすすめします。
気になる電気代
次に、電気代について見ていきましょう。サーキュライトのスペック情報(例:KSLS62NWH)を見ると、消費電力は「LED部:9W、FAN部:4W」と記載されています。これを基に電気代を計算してみます。
電気代の計算例
電気料金の目安単価を31円/kWhとして計算します。(2024年時点の目安)
- ファンのみを1日8時間使用した場合:
4W ÷ 1000 × 8時間 × 31円/kWh ≒ 0.99円 - 1ヶ月(30日)使用した場合:
0.99円 × 30日 ≒ 約29.7円
このように、ファンを一日中つけっぱなしに近い状態で使っても、電気代は非常に安いことが分かります。エアコンの設定温度を1℃緩和できると考えると、トータルでの節電効果はかなり大きいと言えるでしょう。
競合アイリスオーヤマの評判と比較
シーリングライトの購入を検討する際、必ずと言っていいほど比較対象に挙がるのが「アイリスオーヤマ」製品です。ここでは、ドウシシャとアイリスオーヤマの特徴を比較してみましょう。
アイリスオーヤマのシーリングライトは、「薄くてすっきりコンパクト」をコンセプトにしており、圧迫感のないデザインが特徴です。また、独自技術による省エネ性能の高さも謳っています。
比較項目 | ドウシシャ(例:ルミナスシリーズ) | アイリスオーヤマ(例:Series L) |
---|---|---|
コンセプト | シンプル機能・高コストパフォーマンス | 薄型コンパクト・省エネ |
価格帯 | 比較的安価なモデルが多い | 安価なモデルから多機能なモデルまで幅広い |
デザイン | 標準的でシンプルなデザイン | 存在感を抑えたシャープな薄型デザイン |
機能性 | 調光のみのシンプルモデルが多い | 調光・調色機能付きやスマートスピーカー対応など多機能モデルも豊富 |
評判(メリット) | 価格の安さ、設置の容易さ | 部屋全体を照らす明るさ、ムラのなさ |
評判(デメリット) | リモコンの混信、ちらつきの報告(一部) | モデルによっては調色機能がない |
どちらを選ぶべき?
どちらが良いかは、何を重視するかによって決まります。
- とにかく初期費用を抑えたい、複雑な機能は不要という方 → ドウシシャ
- 部屋をすっきり見せたい、明るさや省エネ性能を重視する方 → アイリスオーヤマ
言ってしまえば、ドウシシャは「割り切った実用性」、アイリスオーヤマは「価格以上の満足感」を追求していると言えるかもしれません。両社の特徴を理解した上で、ご自身のライフスタイルに合った製品を選ぶことが大切です。