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シーリングライトの紐が切れた!自分でできる直し方と対処法

シーリングライトの紐が突然「ブチッ」と切れてしまい、電気が消せないといった状況でお困りではないでしょうか。

この蛍光灯の直し方はどうすればいいのか、根元から切れてしまった場合は修理できるのか、など次々と疑問が浮かびますよね。また、交換用の紐は100均やホームセンターなど、一体どこで売っているのかも気になるところです。

特に、アパートや賃貸にお住まいの場合の対応や、NEC製品のような特定のメーカー品だとどうすれば良いのか、不安に感じる方もいるでしょう。中には、修理が難しい蛍光灯の電源直結式というタイプもあります

この記事では、自分で修理する方法から、業者に依頼する際の判断基準、照明器具が一体何年くらい使用できるのかという寿命の目安まで、あらゆる疑問に答えていきます。

ポイント

  • 紐が切れた時の応急処置と確認点が分かる
  • 自分で紐を交換・修理する方法が分かる
  • 賃貸や電源直結式など状況別の対処法が分かる
  • 業者依頼や本体交換の判断基準が分かる

シーリングライトの紐が切れた時の応急処置と確認点

シーリングライトの紐が切れた時の応急処置と確認点
切れたシーリングライトの紐

ポイント

  • 紐が切れて電気が消せない時の対処法
  • 交換用の紐はどこで売っていますか?
  • 100均のアイテムで代用できる?
  • 自分でできる蛍光灯の紐の直し方
  • 修理の前に蛍光灯の根元を確認しよう

紐が切れて電気が消せない時の対処法

シーリングライトの紐が突然切れて電気が消せなくなると、誰でも焦ってしまうものです。しかし、このような状況で最も大切なのは、慌てずにご自身の安全を確保することにあります。特に、照明器具は高い位置にあるため、作業には転倒などのリスクが伴います。これから解説する手順に沿って、落ち着いて対処を進めていきましょう。

まず、作業を始める前に、必ず安定した足場を用意することが不可欠です。ぐらつきのない丈夫な脚立や、しっかりとした踏み台を使用してください。

椅子や不安定な台の利用は絶対にNG!

ダイニングチェアやキャスター付きのオフィスチェアなどを足場代わりに使うのは、転倒して大きな怪我につながる可能性があるため、絶対にやめてください。座面が狭く不安定な上、意図せず動いてしまう危険性があります。

安全な足場を確保することが、全ての作業の基本です。万が一の事故を防ぐためにも、準備を怠らないようにしましょう。

ステップ1:壁のスイッチで消灯を試みる

安全な足場の準備ができたら、最初に行うべき最も簡単でリスクの低い方法が、お部屋の壁にある照明用スイッチで電気を消すことです。多くの場合、照明器具は壁のスイッチと連動しているため、この操作だけで電力の供給を止められます。まずは、この方法で消灯できるか試してみてください。

ステップ2:分電盤(ブレーカー)で電気を遮断する

壁にスイッチがない、あるいはスイッチを操作しても電気が消えない場合は、分電盤(ブレーカー)で直接電気を遮断する必要があります。分電盤は、通常、玄関や廊下、洗面所などに設置されています。

分電盤のフタを開けると、複数のスイッチが並んでいます。ここでどのスイッチを操作するかが重要になります。

どのブレーカーを落とす?安全な順番
  1. 【推奨】個別の回路ブレーカー(安全ブレーカー)
    スイッチの横に「照明」「居間」「洋室1」のように部屋や回路の名前が記載されている場合は、該当するスイッチだけをオフにします。これが他の家電への影響を最小限に抑えられる最も良い方法です。
  2. 【次善策】一つずつ確認する
    回路名が分からない場合は、小さいスイッチ(安全ブレーカー)を一つずつオフにして、その都度、部屋の照明が消えたか確認しましょう。手間はかかりますが、影響範囲を限定できます。
  3. 【最終手段】メインブレーカー(アンペアブレーカー)
    どのスイッチか全く見当がつかない場合の最終手段として、一番大きなメインのスイッチ(アンペアブレーカー)をオフにする方法があります。ただし、これを行うと家全体の電気が全て止まってしまうため、注意が必要です。

メインブレーカーを落とす際の重要注意事項

メインブレーカーを落とすと、冷蔵庫やWi-Fiルーター、パソコンなど、家中の全ての電化製品への電力供給が止まります。ハードディスクの録画が中断されたり、保存していないパソコンのデータが消えたりする恐れがあるため、家族に一声かける、作業中のデータを保存するなど、事前の準備を必ず行ってください。

ブレーカーを落として照明への電力供給を遮断できたら、いよいよ修理作業の準備は完了です。手元がよく見え、落ち着いて作業ができるように、できるだけ日中の明るい時間帯に行うことを強くおすすめします。夜間に作業する場合は、懐中電灯やスマートフォンのライトで手元をしっかり照らし、安全第一で進めてください。

交換用の紐はどこで売っていますか?

シーリングライトの交換用引き紐は、身近な店舗やオンラインストアで手軽に購入できます。「照明用プルスイッチ」「ペンダントスイッチ用」などの名称で販売されていることが多いです。

エルパ (ELPA) スイッチひも
エルパ (ELPA) スイッチひも

主な購入場所としては、以下のような店舗が挙げられます。

購入場所特徴
ホームセンター品揃えが豊富で、様々な長さやデザインから選べます。店員さんに相談できるのもメリットです。
家電量販店照明器具売り場で純正品や対応品が見つかることがあります。照明本体に関する相談も可能です。
100円ショップ手芸用の紐などで代用できる場合があります。ただし、耐久性は専用品に劣る可能性があるため注意が必要です。
ネット通販Amazonや楽天市場などで、デザイン性の高いものや純正の補修部品まで幅広く探せます。

どの店舗で購入すれば良いか迷った際は、まずはお近くのホームセンターを覗いてみるのがおすすめです。実物を見ながら、ご自宅の照明器具に合ったものを選べますよ。

100均のアイテムで代用できる?

100均のアイテムで代用できる?
100均の紐

結論から言うと、ダイソーやセリアなどの100円ショップで販売されている手芸用の紐などで代用することは可能です。急いでいる場合や、一時的な応急処置としては十分に役立ちます。

しかし、100均のアイテムで代用する際には、メリットとデメリットの両方を理解しておく必要があります。

メリット

最大のメリットは、何と言っても価格の安さと入手のしやすさです。多くの100円ショップで手芸コーナーに置かれており、思い立った時にすぐ購入できる手軽さがあります。

デメリットと注意点

一方で、注意すべきは耐久性の問題です。照明専用に作られた紐ではないため、毎日のように引っ張る負荷に耐えられず、比較的早く劣化したり、再び切れてしまったりする可能性があります。

長期的な使用には不向きな場合も
あくまで応急処置として考え、後日、照明用の専用品に交換することをおすすめします。特に、何度も修理のために照明器具を取り外すのは手間がかかるため、最初から耐久性の高い専用品を選ぶ方が結果的に楽かもしれません。

自分でできる蛍光灯の紐の直し方

照明器具が天井に簡単に取り付けられる「簡易取付式」であれば、自分で紐を交換・修理することが可能です。作業を始める前に、必ずブレーカーを落として安全を確保してください。

1. カバーと蛍光灯の取り外し

まず、照明器具のカバーを回して外します。次に、蛍光灯に接続されているコネクタ(プラグ)を抜き、蛍光灯本体を固定しているツメやネジを操作して、本体を天井から慎重に取り外しましょう。

2. 新しい紐の取り付け

本体を裏返すと、紐が接続されていたスイッチ部分(プルスイッチ)が見えます。切れた紐の残骸がスイッチの金具に残っている場合は、それを取り除いてください。

新しい紐の先端をスイッチの金具にある輪に通し、固く解けないように結びます。ここで推奨される結び方が「クリンチノット」という、釣り糸などにも使われる強力な結び方です。

クリンチノットの結び方(簡易版)

1. 紐の先端を金具の輪に2回通す。
2. 輪から出てきた紐の先端を、元の紐に5〜6回巻きつける。
3. 巻きつけた紐の先端を、最初に作った輪の中に通す。
4. 紐の両端をゆっくりと引っ張り、結び目を固く締める。

この結び方をすることで、使用中に紐がほどけてしまうトラブルを防ぐことができます。

3. 組み立てと動作確認

紐をしっかりと結んだら、取り外した時と逆の手順で照明器具を天井に取り付けます。蛍光灯とコネクタを元に戻し、カバーを取り付けたら作業は完了です。

最後にブレーカーを入れ、紐を引いて正常に電気が点灯・消灯するかを確認しましょう。

修理の前に蛍光灯の根元を確認しよう

修理の前に蛍光灯の根元を確認しよう
切れたシーリングライトの紐

紐の交換作業を始める前に、紐がどの部分から切れたのかを正確に確認することが大切です。切れた場所によって、修理の難易度や方法が少し異なります。

紐の途中から切れた場合

もし紐の途中から切れており、照明器具本体から紐の一部が垂れ下がっている状態であれば、修理は比較的簡単です。新しい紐を、その残った紐に固く結びつけるだけで済みます。

根元から切れた場合

問題は、紐が根元のスイッチ部分から完全に引きちぎれてしまった場合です。この状態でも、前述の「自分でできる蛍光灯の紐の直し方」で解説したように、照明器具を一度取り外して内部のスイッチ金具に新しい紐を結び直せば修理できます。

根元の金具はどこ?
照明器具を裏返すと、中央付近にカチカチと音を立てる四角いスイッチ部品(プルスイッチ)があります。よく見ると、そこに紐を結ぶための小さな輪や穴の開いた金具があるはずです。そこに新しい紐を結びつけます。

もしスイッチ部品自体が破損している、またはどこに結べば良いか全く分からない場合は、無理に作業を進めずに専門の業者に相談することをおすすめします。


シーリングライトの紐が切れた時の修理と交換の選択肢

ポイント

  • 蛍光灯が電源直結式の場合は要注意
  • 蛍光灯がアパート賃貸物件の場合の対応
  • NECなどメーカー別の対処法
  • 自分で直せない場合は業者への依頼も検討
  • 照明器具って何年くらい持ちますか?
  • シーリングライトの紐が切れた時の対処法まとめ

蛍光灯が電源直結式の場合は要注意

ご家庭のシーリングライトには、主に「簡易取付式」と「電源直結式」の2つのタイプがあります。この違いを理解していないと、感電や火災のリスクがあるため非常に重要です。

電源直結式とは、壁面等から直接配線をとるタイプ。電源直結式は電気工事の資格要です。

こちらより引用

見分け方

天井の取り付け部分を確認してください。ローゼットや引掛シーリングと呼ばれる、円形や角型のソケットがあれば「簡易取付式」で、自分で取り外しが可能です。

一方で、照明器具から直接、天井裏に電線が引き込まれているように見える場合は「電源直結式」の可能性が高いです。

電源直結式の作業は資格が必要です!

「電源直結式」の照明器具の取り付けや取り外しは、電気工事士の資格を持つ専門家でなければ行うことが法律で禁じられています。資格がない方が作業を行うと、感電や漏電、火災の原因となり大変危険です。

ご自宅の照明がこのタイプだと思われる場合は、絶対に自分で作業せず、必ず電気工事業者や専門の業者に連絡してください。

蛍光灯がアパート賃貸物件の場合の対応

蛍光灯がアパート賃貸物件の場合の対応
賃貸物件と蛍光灯

アパートやマンションなどの賃貸物件で照明の紐が切れた場合は、自分で修理する前に、必ず大家さんや管理会社に連絡してください。これは非常に重要なポイントです。

照明器具は、部屋の設備の一部として扱われるのが一般的です。そのため、故障した場合の修理義務は、基本的に貸主(大家さん)側にあります。

賃貸物件での対応フロー

1. 管理会社・大家さんに連絡
まずは状況を説明し、どうすれば良いか指示を仰ぎましょう。

2. 経年劣化なら貸主負担
普通に使っていて紐が切れた、いわゆる「経年劣化」による故障であれば、修理費用は貸主側の負担となるケースがほとんどです。

3. 自己判断での修理は避ける
もし自己判断で修理を試みて、照明器具を完全に壊してしまった場合、借主側の責任となり、修理費用や交換費用を請求される可能性があります。勝手な行動はトラブルの元になるため、絶対にやめましょう。

NECなどメーカー別の対処法

NECなどメーカー別の対処法
NEC製シーリングライト

お使いのシーリングライトが、パナソニックやNEC、オーデリックといった特定のメーカー製である場合、メーカーから純正の補修部品が販売されていることがあります。

例えば、パナソニックでは「引きひもセット HK6500223S」といったように、修理用の部品が品番付きで用意されています。こうした純正品を使えば、最も確実に修理できます。

メーカーへの確認方法

まずは、照明器具本体や取扱説明書に記載されている型番(品番)を確認しましょう。その型番を元に、各メーカーの公式サイトで検索するか、お客様相談センターに問い合わせるのが最も確実です。

取扱説明書を失くしてしまった場合でも、照明器具のカバーを外すと本体のどこかにシールで型番が記載されていることがほとんどです。問い合わせの際にその型番を伝えれば、スムーズに対応してもらえますよ。

メーカーによっては修理サポートが終了している場合もありますが、まずは一度確認してみる価値はあります。

自分で直せない場合は業者への依頼も検討

以下のようなケースでは、無理に自分で修理しようとせず、プロの業者に依頼することを検討しましょう。

  • 照明器具が「電源直結式」である
  • 高所での作業に不安がある
  • 自分で試してみたが、うまくいかなかった
  • スイッチ部分が破損していて、紐を結ぶだけでは直らない

業者に依頼すれば、費用はかかりますが、安全かつ確実に修理してもらえます。街の電気屋さんや、インターネットで探せる電気修理専門業者などに相談できます。

修理費用の目安

費用は地域や作業内容によって異なりますが、一般的に出張費と技術料を合わせて3,000円〜8,000円程度が目安となるようです。ただし、これはあくまで目安であり、部品代が別途必要な場合もあります。依頼する前には、必ず見積もりを取って料金を確認するようにしてください。

照明器具って何年くらい持ちますか?

実は、照明器具にも寿命があります。一般的に、シーリングライト本体の寿命は約8年〜10年と言われています。これは、内部の電子部品(安定器など)が経年劣化するためです。

今回のように紐が切れたというトラブルも、器具全体が寿命を迎えつつあるサインである可能性も考えられます。

交換も視野に入れて検討しよう

もしお使いの照明器具が10年近く経過しているなら、修理にお金をかけるよりも、いっそのこと新しいLEDシーリングライトに交換するのも非常に賢い選択です。最新のLEDシーリングライトには、以下のようなメリットがあります。

  • 省エネ:電気代を大幅に節約できます。
  • 長寿命:ランプ交換の手間が約10年間不要です。
  • 多機能:リモコン操作はもちろん、調光(明るさ調整)や調色(光の色を変える)機能が付いているものが主流です。

修理費用と、新しい器具の購入費用を比較して、どちらが長期的に見てお得かを考えてみることをおすすめします。

シーリングライトの紐が切れた時の対処法まとめ

この記事で解説した、シーリングライトの紐が切れた時の対処法に関する要点を以下にまとめます。

ポイント

  • 紐が切れて電気が消せない時はまずブレーカーを落とす
  • 作業は安全のため日中の明るい時間に行う
  • 足場には必ず安定した脚立を使用する
  • 交換用の紐はホームセンターや家電量販店で購入可能
  • 100均の紐は応急処置としては使えるが耐久性に注意
  • 自分で直す際は「クリンチノット」で固く結ぶ
  • 電源直結式の修理は電気工事士の資格が必要
  • 賃貸物件の場合はまず管理会社や大家さんに連絡する
  • 自己判断での修理はトラブルの原因になるため避ける
  • NECなどメーカー製のものは純正の補修部品を確認する
  • 本体や説明書で型番を確認してから問い合わせる
  • 自分で直せない場合は無理せず専門業者に依頼する
  • 業者依頼の費用は3,000円からが目安だが要見積もり
  • 照明器具の寿命は約8年〜10年が目安
  • 紐切れを機に最新のLEDシーリングライトへの交換も有効な選択肢

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