こんにちは。照明セレクション、運営者の「ミト」です。
家の廊下やトイレの照明が切れたとき、ふらっと立ち寄ったダイソーでLED電球が手に入ると本当に助かりますよね。特にE17口金はダウンライトやシャンデリアなど、家中のあちこちで使われている規格です。
しかし、100円ショップの製品となると、LED 電球 E17 ダイソー 寿命はどうなのか、お風呂場などの密閉器具でも使えるのか、あるいは調光器に対応しているのかといった疑問が次々と湧いてくるかなと思います。
安さの裏にある性能の限界や、実際に使ってみて分かった明るさの加減など、私が調べた情報を包み隠さずお伝えしますね。この記事を読むことで、ダイソーの電球を選んでも大丈夫な場所と、避けるべき場所がはっきりと分かるはずです。
ダイソーのE17LED電球のスペックと注意点

まずは、ダイソーで手に入るE17規格のラインナップを整理しながら、その技術的な特徴や「安さの秘密」について詳しく掘り下げていきましょう。知っておくだけで、無駄な買い物を防げるかもしれませんよ。
40W形や60W形など明るさと色の種類を比較
まずダイソーの店舗に足を運ぶと、照明コーナーには「40W形相当」と「60W形相当」の2種類が主軸として並んでいます。


この「形相当」という言葉、実は白熱電球と同じくらいの明るさですよ、という意味なんですね。LED電球の明るさを表す指標は「ルーメン(lm)」という単位で、40W形相当なら440lm以上、60W形相当なら760lm以上がひとつの目安になっています。
| 項目 | 40W形相当 | 60W形相当 |
| 明るさ(ルーメン) | 440lm以上 | 760lm以上 |
| 消費電力 | 約4.0W 〜 4.5W | 約7.0W前後 |
| サイズ感 | 比較的コンパクト(標準的) | やや大きめの筐体があるため注意 |
| おすすめの場所 | 廊下、階段、トイレ | 洗面台、キッチンの手元灯 |
| 光の雰囲気 | 眩しすぎず、落ち着いた空間に | しっかりと明るく、作業性を重視 |
| カラー展開 | 電球色 / 昼白色 | 電球色 / 昼白色 |
ダイソーの40W形相当は消費電力が約4Wから4.5W程度で、廊下や階段、トイレといった「あまりに明るすぎると落ち着かない場所」にぴったりかなと思います。一方で60W形相当は消費電力が7W前後と少し上がりますが、それでも白熱電球の約10分の1程度。
こちらは洗面台やキッチンの手元灯など、しっかりと明るさが欲しい場所に最適ですね。ただ、60W形はダイソー製品の中でも少し筐体が大きめなものもあり、取り付けたい器具に入るかどうかは事前にチェックしておいたほうがいいかもしれません。
色の選択肢は、温かみのあるオレンジ色の「電球色」と、太陽光に近い白さの「昼白色」の2展開です。電球色はリラックスしたいリビングや寝室、トイレに向いていますし、昼白色はメイクをする洗面所やクローゼットの中など、物の色を正しく見たい場所に向いています。
私はよくトイレに60W形の昼白色を試しに入れてみるのですが、正直「眩しすぎる!」と感じて40W形の電球色に戻したことがあります。場所によって適切な明るさを選ぶことが、快適な照明環境を作る第一歩ですね。
寿命が短い?すぐ切れる原因と耐久性の実態を調査
「LEDは4万時間持つはずなのに、ダイソーの電球は1年も持たなかった」なんて話をネットでよく見かけます。
実はこれ、LEDチップ自体が壊れているのではなく、電球の中に組み込まれている「点灯回路」が先に悲鳴を上げているケースがほとんどなんです。ダイソーの電球を分解して内部を観察している方々の報告などを見ると、非常にシンプルな回路構成になっていることが分かります。
特に重要なのが「電解コンデンサ」という部品です。この部品は熱に弱く、温度が10度上がると寿命が半分になると言われるほどデリケート。ダイソーのような格安電球では、コスト削減のために高価な耐熱パーツではなく一般的な汎用品が使われている可能性が高いんですね。
電球が点灯している間、内部はかなりの高温になりますが、その熱を逃がす仕組みも簡素なため、このコンデンサが真っ先にダメになってしまい、結果として「電球が切れた」状態になってしまうわけです。
また、品質のバラツキがあることも否定できません。いわゆる「当たりハズレ」がどうしても存在します。数年以上元気に働いてくれる個体もあれば、数ヶ月で点かなくなる個体もあるのが現状かなと思います。
ただ、初期不良についてはレシートがあれば交換対応してくれる店舗が多いので、捨てずに取っておくのが賢明ですね。LED電球の寿命については、使用環境、特に「熱のこもりやすさ」が大きく影響することを覚えておいてください。もし交換が難しい高所などであれば、もう少し予算を出して大手メーカーの長寿命を謳うモデルを選ぶのが、トータルのコスパでは勝ることもあるかもしれません。
ちらつきが気になる理由と内部回路の設計を解説
最近のLED電球では少なくなってきましたが、ダイソーの安価なモデルでは「フリッカー」と呼ばれるちらつきを感じることがあります。肉眼では分かりにくいのですが、スマホのカメラをかざすと画面に黒い縞模様が走るのが見える。これがフリッカーの正体です。
なぜこれが起きるかというと、家庭に届いている交流の電気を、LEDが光るための直流に変換する過程で、回路を極限までシンプルにしているからなんです。
高価なLED電球には「定電流回路」というものが組み込まれていて、電気の流れを常に一定に保っています。しかし、ダイソーの100円〜300円ラインでは「キャパシタドロッパー方式」などの簡略化された回路が採用されていることがあります。これは電気の「波」を完全には平らにできず、わずかに明滅を繰り返してしまうんですね。
これが人によっては眼精疲労の原因になったり、なんとなく落ち着かない空間に感じさせたりすることがあります。特に勉強机のスタンドや、長時間読書をする場所には向かないかもしれません。
使いどころを選ぶとGOOD
一方で、廊下や玄関など、短時間しか滞在しない場所であれば全く気にならないレベルです。回路を簡略化することで安さを実現しているわけですから、これは機能と価格のトレードオフですね。
ダイソーの製品でも、高価格帯のモデルではこのあたりが改善されているものもありますが、基本的には「安さ重視の設計」であることを理解して選ぶのが良いかなと思います。もし動画撮影をするような部屋で使いたいなら、少し注意が必要かも。
照明のちらつきについては、経済産業省が定める「電気用品安全法(PSE法)」でも一定の基準が設けられていますが、安価な製品はその基準のギリギリを攻めているイメージですね。
口金サイズが合うか確認!外形寸法と設置の注意点
E17口金のLED電球を買うときに一番やってしまいがちな失敗、それは「器具に物理的に入らない」ことです。E17口金の電球は、もともと「ミニクリプトン球」という非常に小さな白熱電球が使われていた場所に使われることが多いのですが、LED電球は内部に基板が入っているため、どうしてもサイズが大きくなりがちです。
ダイソーのLED電球も、以前に比べればだいぶコンパクトになりましたが、メーカー製の「ミニクリプトン形」に比べると、肩の部分(ソケットに近い部分)が少し太かったり、全長が数ミリ長かったりします。

特に埋め込み型のダウンライト器具の場合、電球を差し込むスペースがタイトに設計されているため、少し太いだけでカチッと当たってしまい、最後まで回せないことがあるんですね。無理に押し込もうとすると、器具側が破損する恐れもあるので絶対に無理は禁物です。
また、設置の向きにも注意が必要です。横向きや斜めに取り付けるタイプの器具では、LED特有の「光の広がり方」が影響します。最近のダイソー製品は「全方向タイプ」と書かれた広配光モデルも増えてきましたが、それでも白熱電球のように真後ろまで光が届くわけではありません。
斜め付けの器具にダイソーの電球を入れると、部屋の片側だけが暗く感じてしまうこともあるかなと思います。まずは今使っている電球のサイズを測り、ダイソーのパッケージにあるサイズ表記と照らし合わせる、これが失敗しないコツですね。小さなことですが、意外と重要なんです。
密閉器具での使用は要注意!熱による故障のリスク
お風呂場の壁に付いているカバー付きのライトや、玄関の外灯などは「密閉器具」と呼ばれます。こうした場所でダイソーのLED電球を使いたいと考えている方は、特に慎重になってください。ダイソーのラインナップには「密閉器具対応」と明記されているものもありますが、個人的には「過酷な環境であることを忘れないで」とお伝えしたいです。

LEDにとって最大の敵は「熱」です。密閉器具の中は、電球自身が発する熱が逃げ場を失い、サウナのような状態になります。ダイソーの電球は筐体の多くがプラスチックでできており、アルミダイカストなどを使っている高級電球に比べると、熱を外に逃がす力が弱めです。
パッケージに「対応」とあっても、それは「すぐに壊れない」という最低限の保証であり、開放型の器具で使う場合に比べれば確実に寿命は短くなってしまいます。特に夏場のお風呂場や、長時間点灯し続ける外灯などは、かなりのダメージが蓄積されるはずです。
密閉型器具で使用する場合、想定される寿命よりも大幅に早く切れてしまうリスクがあります。もし1年も持たずに切れてしまったなら、それは不良品というよりは「熱による寿命の短縮」である可能性が高いかなと思います。
お風呂場のように、万が一電球が切れたときに暗闇で転倒するリスクがある場所には、信頼性の高いアイリスオーヤマやパナソニックなどのメーカー品を使う方が、結果的に安心でお得かもしれません。ダイソーの電球は、熱が逃げやすい開放型のダウンライトや、クリップライトなどで使うのが最もその強みを活かせる方法ですね。設置場所の熱環境を一度チェックしてみることをおすすめします。
ダイソーのLED電球でE17規格を使う際の注意点

ダイソーのLED電球を選ぶ際、価格の安さに目が行きがちですが、実は「使ってはいけない場所」が明確に存在します。ここでは、特に注意が必要な調光器の問題や、賢い買い物のための比較データをお届けします。
これを読めば、あなたの家の照明にダイソーが適しているかどうかが確信に変わるはずですよ。
調光器対応の有無と非対応品を避けるべき理由
「壁にあるつまみで明るさを変えられる」、そんな調光機能付きの器具をお使いの方は、ダイソーの一般的なLED電球は絶対に使わないでください。ダイソーで売られているE17サイズのほとんどは「調光器非対応」です。これ、単に明るさが変えられないだけだと思っていませんか?実はもっと深刻な問題が起きる可能性があるんです。
調光器は、電気を細かくオンオフすることで明るさを制御していますが、非対応のLED電球にこの電気を流すと、内部の回路が激しく混乱してしまいます。すると、電球がチカチカと点滅したり、「ジー」という異音が発生したりします。
最悪の場合、電球の回路が過熱して焼け焦げ、発煙や火災の原因になることさえあります。これは電球だけでなく、壁の調光スイッチ自体を壊してしまうこともあるので、本当に危険なんです。私も以前、知人の家で非対応品が使われているのを見つけて、慌てて止めたことがあります。
「少し暗くして使うだけなら大丈夫だろう」という考えも禁物です。調光器が100%の明るさに設定されていても、回路自体を通っている以上、電気の質が通常のコンセントとは異なるからです。
ダイソーでも稀に調光器対応モデルが登場することがありますが、数百円では買えないことが多く、それなら専用設計された大手メーカー品を買う方が安心感がありますね。安全に関わる部分ですので、ここは絶対に妥協しないでほしいポイントです。
IKEAやニトリの製品と価格や性能のバランスを比較
「安くて良い電球」を探しているなら、ダイソーだけでなくIKEA(イケア)やニトリも非常に強力なライバルです。特にIKEAのLED電球「SOLHETTA(ソールヘッタ)」シリーズは、私たちの界隈ではかなり話題になるほどコスパが良いんです。

ここで、主要なブランドのE17電球(40W形相当)を比較表にまとめてみました。
| ブランド | 価格(税込目安) | 演色性(Ra) | 保証期間 |
|---|---|---|---|
| ダイソー | 110円〜330円 | 不明(80程度か) | 初期不良のみ |
| IKEA (SOLHETTA) | 1個約200円 | 90以上(非常に高い) | 購入から一定期間 |
| ニトリ | 399円〜 | 80以上 | 1年保証など |
| アイリスオーヤマ | 1,000円前後 | 80〜85以上 | 5年保証 |
IKEAの凄さは、価格がダイソー並みなのに「演色性」が高い点です。演色性とは、太陽光の下での見え方を100とした数値で、90を超えると食べ物や肌の色がとても綺麗に見えます。
ニトリは店舗数が多く、何かあった時のサポートが手厚いのが魅力ですね。アイリスオーヤマのような大手メーカー品は価格こそ上がりますが、5年保証が付いていることも多く、「一度買ったら長く忘れたい」という場所には最適です。近くにIKEAがあるならIKEAを、そうでなければ手軽なダイソーを、といった具合に使い分けるのが賢いかなと思います。
1ヶ月で元が取れる?電気代の節約効果を計算
ダイソーのLED電球を語る上で避けて通れないのが、圧倒的な「投資回収の速さ」です。白熱電球からLEDに交換する際、一番のメリットは電気代の削減ですが、電球代が高すぎると元を取るまでに時間がかかりますよね。でもダイソーなら話は別です。
一般的な54Wのミニクリプトン球(白熱電球)を1日8時間使用すると、1ヶ月の電気代は約402円になります。これをダイソーの7W(60W形相当)LED電球に交換すると、1ヶ月の電気代は約52円まで激減します(電気料金単価31円/kWhで計算)。
| 比較項目 | 一般的な白熱電球 (54W) | ダイソー LED電球 (7W) | 1個あたりの差額 |
| 消費電力 | 54W | 7W | 47W の削減 |
| 1ヶ月の電気代 | 約402円 | 約52円 | 350円 お得! |
| 1年間の電気代 | 約4,824円 | 約624円 | 4,200円 お得! |
その差額はなんと月間350円。ダイソーのLED電球が1個330円だとしても、たった1ヶ月で電球代の元が取れてしまうんです! これって本当にすごいことだと思いませんか?たとえ噂通りに寿命が短く、半年で壊れてしまったとしても、残りの5ヶ月分は丸々お得になっている計算になります。
この「回収期間の短さ」があるからこそ、多少の寿命の不安があっても、多くの人がダイソーを選び続けているんですね。家中の白熱電球をダイソーLEDに変えるだけで、年間数千円、場所によっては1万円以上の節約になることもあります。まさに「最強の節約術」のひとつと言えるかもしれませんね。
トイレや洗面所など場所別の適切なワット数の選び方
いざ電球を買おうと思っても、「何ワット相当がいいんだろう?」と迷うことはありませんか?E17口金の電球がよく使われる場所ごとに、ミト流の選び方をご紹介します。まずトイレ。

ここは40W形相当の電球色が一番落ち着きます。夜中に目が覚めてトイレに行ったとき、60W形だと眩しすぎて目が冴えてしまうことがあるんですよね。逆に洗面所は、60W形相当の昼白色がおすすめ。髭剃りやメイクをする際、細かい部分までしっかり見える白っぽい光の方が失敗がありません。
次に階段や廊下。ここは40W形相当の電球色で十分かなと思います。あまり明るすぎると壁の汚れが目立ってしまうこともありますし(笑)、優しい光の方が安心感があります。キッチンのダウンライトなどは、手元を明るく照らしたいので60W形相当が良いでしょう。ただ、料理をおいしく見せたいなら電球色、テキパキ動きたいなら昼白色、というように好みが分かれるところです。
注意したいのは「お風呂場」です。カバーが付いている器具の場合、光が遮られて暗く感じるので、少し明るめの60W形を選ぶのもアリ。でも、お風呂はリラックスする場所なので、あえて暗めの40W形電球色にして「キャンドルライト風」を楽しむのも素敵ですよ。このように、場所の用途と「滞在時間」を考えることで、自分にぴったりのワット数が見えてくるはずです。
初期不良を避けるための保証制度とレシート保管
どんなに有名なメーカー品でもそうですが、特に100円ショップの電球を購入する際は「初期不良」への備えが欠かせません。LED電球の初期不良は、買ってすぐに点かない、あるいは数日〜数週間で急に消えるといった症状で現れます。これは製造工程でのハンダ付けの不備や、部品の個体差によるものが多いです。
ダイソーでは、購入から一定期間内であれば、レシートを持っていくことで返品や交換に対応してくれることがほとんどです。私は習慣として、新しい電球を付けたら、そのレシートを電球の箱に入れて、キッチンの引き出しに数週間保管するようにしています。
「100円だから交換に行く手間の方が高い」と思うかもしれませんが、300円の商品ならスタバのコーヒー1杯分くらいの価値がありますから、やっぱり勿体ないですよね。また、購入時にはパッケージに「PSEマーク」がしっかり付いているか確認するのも、安心を買うという意味では大切です。これは日本の安全基準をクリアしている印ですから。
ちなみに、日本の家庭におけるLED照明の普及については、政府も強く推進しています。例えば、資源エネルギー庁の資料などを見ると、照明の省エネ化がいかに家計と環境に貢献するかが詳しく解説されていますね。
こうした背景を知ると、ダイソーがこれほど安くLEDを供給できているのも、市場の拡大という大きな流れがあるからなんだなと納得できます。(参照元:経済産業省 資源エネルギー庁『家庭向け省エネ関連情報』)
まとめ:ダイソーのLED電球のE17が最適な人
ここまでダイソーのE17LED電球について深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。結論から言うと、ダイソーの電球は「使いどころ」さえ間違えなければ、これ以上ないほど優れた家計の味方になります。最後に、どのような人にダイソーが向いているのか、私なりの見解をまとめますね。
ダイソーのLED電球が向いている人:
- とにかく初期コストを抑えて、今すぐ家中の白熱電球を卒業したい人
- トイレや廊下など、万が一早く切れても生活に大きな支障が出ない場所に使いたい人
- 「1ヶ月で元が取れる」という圧倒的な回収スピードに魅力を感じる人
逆に、調光器がある場所や、交換するのに高いハシゴが必要な場所、お風呂場などの熱がこもる場所には、もう少し高価なメーカー品を検討することをおすすめします。適材適所で賢く使い分けることが、賢い照明選びの秘訣かなと思います。
正確な適合確認などは、器具の取扱説明書やメーカーの公式サイトを必ずチェックしてくださいね。この記事が、皆さんの照明ライフを少しでも明るく照らすヒントになれば嬉しいです!照明セレクションのミトでした。それでは、また!



